F1第8戦オーストリアGPで2位だったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)にとって、鍵となったのはタイヤ交換でのミスだった。
■【結果】F1オーストリアGP決勝レース、タイム差、周回数、ピット回数
オーストリアGPでは、チャンピオン争いで首位に立つチームメートのニコ・ロズベルグが優勝し、2位につけるハミルトンとのポイント差は29に広がった。
ハミルトンは2回のピットストップで、作業時間がロズベルグより約2秒余分にかかっていた。これについて、ドイツ人のロズベルグをチームが優遇しているのではないかという陰謀説を唱える者もいる。
ハミルトン本人は、このピットストップでのロスについて聞かれると、「分からない」と答え、次のように話した。
「フィードバックを見て、チームがピットストップについて何と言っているのか見てみないと」
「もちろん、タイムをロスするのはフラストレーションだ。ここでコンマ1秒、あそこでコンマ1秒と、常にあらゆる手を尽くして努力し続けているんだから。だから2回のピットストップで2秒と、かなりまとまった時間をロスするのは、きついよ」とハミルトンは語っている。
タイムロスの実際の理由は、1回目のピットストップはハミルトンの停車位置のまずさ、2回目はタイヤのリムの問題だったことが、レース直後の分析で分かっている。