フェラーリでは、まだレッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイの引き抜きをあきらめてはいないようだ。
イタリアの権威ある日刊紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』のルイジ・ペルナ記者は、フェラーリがニューイ獲得のために新たな手段に出ていると報じている。
F1モナコGP(第6戦)が開催された先週末のモナコにおいて、レッドブルはニューイへの引き抜き工作を終わらせるために、彼が「当面の間」はレッドブルに専念するとした声明を発表していた。
だが、その声明が出された後、フェラーリではさらに大胆なオファーをニューイに提示したのではないかとされている。
ペルナ記者は、フェラーリはニューイに対し、かつて前例を見ないほどの技術エリアにおける自由度を保証するとともに、ニューイ自身が手掛けているスポーツカーのプロジェクトへの支援や、ル・マン・シリーズのプロトタイプ・レーシングカー開発に関与する機会も与えるという条件を提示したと書いている。
言うまでもなく、巨額の報酬も用意されており、伝えられるところでは年俸として約2,000万ユーロ(約27億6,000万円)が提示されているという。
「もし最初は可能性がゼロだったとしても、今はそれが20から30パーセントには上がっているだろう。あとはニューイ次第だ」、と『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は伝えている。