元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、F1はほとんど変わっていないと語っている。
モントーヤは38歳のコロンビア人ドライバーで、かつてウィリアムズとマクラーレンで活躍し、2006年の途中でF1を離れた。その後はアメリカのNASCARシリーズへ転向したが、今年はインディカーの名門チームであるペンスキーから再びフォーミュラカーでレースをしている。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のインタビューでモントーヤは、F1第4戦中国GPをテレビで見たが、あまり「エキサイティング」ではなかったので「5周くらい見て切ってしまった」と話した。
モントーヤはその一因が昔のような甲高いエンジン音がないことにあるとしたが、それより大きな理由は、インディーのほうがレースとしてより良いからだと語っている。
「これは、F1のルールが変わったこととは何の関係もない」とモントーヤ。「F1は常にすごくハイテクだった」
「ドライバーにとっては、クルマに左右される部分が大きい。アロンソやベッテルが運転の仕方を忘れてしまったと本気で思っているのかい? メルセデスAMGに乗っていない全員が、単に不運なんだ」
「その点は今年あまり変わらないだろう」とモントーヤは予測している。
また、最近DRSについて、偉大なドライバーがリアウイングを開けるだけでライバルを追い抜くのは、「ピカソにフォトショップを与えるようなもの」と表現して批判したことについて、モントーヤは次のように説明した。
「ドライバーとして好きじゃないんだ。追い抜きが簡単になり過ぎてしまうから。ただ前のヤツと1秒差以内にして、ウイングを開けるボタンを押すだけで追い抜ける」
「観客にとっては最高だ」とモントーヤ。「スポーツに何を求める? いいショーだよ。DRSのおかげで、ショーとしてもっと良いものになる。それは間違いない」