アルゼンチンが、F1カレンダーへの復帰を具体的に視野に入れているようだ。
アルゼンチンで最後にF1グランプリが開催されたのは1998年のことだった。それ以降、老朽化したブエノスアイレスのオスカル・ガルベス・サーキットではF1グランプリは開催されていない。
だが、アルゼンチンでは再びF1開催を復活させる計画をしていることが2年前に明らかとなっていた。
これに関し、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは次のように語っていた。
「我々はアルゼンチンで何かをやることを受け入れる用意はある。それに関して真剣な人々が現れれば、実現もできるだろう」
先週末、改修が行われ、現在ではフォーミュラ・ルノー・シリーズや世界ツーリングカー選手権なども開催されているテルマス・デ・リオ・オンド・サーキットで世界2輪選手権であるモトGPのレースが初開催された。
新たにモトGPが開催されたのにあわせ、アルゼンチンの観光担当大臣であるエンリケ・メジェールは、政府として再びF1を開催したいと考えていることを明らかにした。
メジェールは、フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「我々は何年にもわたってこれ(F1)を開催してきた。だが、ある時点で経済的理由により継続することができなくなっていた」
「リオ・オンドは将来的にF1開催の承認を受けられるだろう。我々は、モータースポーツを愛するわが国で世界最高峰のレースを開催すべきだと信じている」
『L’Equipe(レキップ)』は、テルマス・デ・リオ・オンド・サーキットでF1を開催するためには、サーキットがあるサンティアゴ・デル・エステロ地方に、道路や空港、そしてホテルといった施設をさらに開発していく必要があることをメジェールが認めたと伝えている。