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エクレストン時代はすでに終わっているとF1の取締役会

2014年04月24日(木)15:44 pm

F1最高責任者バーニー・エクレストンに対する刑事事件裁判は24日(木)に始まったばかりだ。だが、F1の取締役会は83歳となるエクレストンがF1をけん引する時代はすでに終わりを告げたと認めている。

本件において、エクレストンから4,400万ドル(約45億円)を受け取ったとされる元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーは収賄容疑ですでに有罪判決を受け、現在は収監されている。そして、イギリスの裁判官もほかの裁判において、エクレストンが賄賂(わいろ)を支払ったということを認定している。

それでも、エクレストン側は強気の姿勢を崩していない。というのも、今週になってドイツの検察側が、エクレストンがグリブコウスキーから脅迫を受けていたことは事実だと認めたからだ。

F1ビジネスの記者として知られるクリスチャン・シルトは、『Forbes(フォーブス)』に対し、グリブコウスキーがエクレストンに対し、彼が自分で家族信託を管理していたことを「再三にわたってほのめかす」ことで圧力をかけ続けていた、と起訴状の内容を引用。

エクレストンは、自分が4,400万ドルを支払ったのは、個人的な税金問題に関してグリブコウスキーから「ゆすられていた」からに過ぎないと主張している。

「どうやら、典型的な脅迫状が存在するようだ」、とシルトは付け加えている。

それにもかかわらず、ミュンヘンでの裁判が始まったばかりのエクレストンの今後の見通しはあまり明るいとは言えない。

ケビン・イーソン記者は、『Times(タイムズ)』に対し、エクレストンは有罪であることを受け入れ、4億ドル(約410億円)以上の途方もない金額を支払うことで収監されることを防ぐことはできるだろうと書いた。

仮にそうなったとしても、エクレストンの時代はすでに「終わっている」とのコメントをF1のオーナーであるCVCやF1の取締役会メンバーに近い位置にいる内部関係者が行った、とイーソン記者は付け加えている。

『Times(タイムズ)』は、F1の取締役会は、ロンドンの法律事務所からエクレストンにF1運営を任せないようにすべきだとの助言を受けていたと伝えている。それは、ロンドン高等裁判所の裁判官がエクレストンのことを「不誠実で信頼の置けない人物」であると評価したことによるものだ。

『Times(タイムズ)』にコメントを寄せた内部関係者は次のように述べている。

「実際のところ、それ(エクレストンによるF1運営)はしばらく前に終わっている。だが、バーニーはF1の顔であり続けることを許されていたんだ。この法的助言を受けるまではね。それは致命的だったよ」

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