マクラーレンは、レッドブルから引き抜こうとしていた空力エンジニアを待たずに体制を整えようとしている。
レッドブルのダン・ファローズは評価の高い空力エンジニアで、いったんはマクラーレンへの移籍を決めたものの、その後翻意し、レッドブルの空力部門責任者に就任した。これに対しマクラーレンは、裁判所に訴える構えを示している。
この問題に特に怒りを示しているのが、マクラーレンの最高権威であるロン・デニスだ。しかし今週、マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、ファローズが加入しない場合に備える必要があることを認めた。
「今は彼(ファローズ)抜きで対処しなければならないのだし、あらゆる展開を想定する必要がある」
「彼がもう戻ってこない、というより加入がなかったことになる展開も想定しておかなければならない。従って、やるべきことを実行に移すし、既にそうしている」とブーリエは記者らに話した。
ブーリエは、チーム外から人材を登用する可能性も示唆したが、その発表はいつかと聞かれると、「朝ちゃんと来たことを確認してからだね!」とジョークで答えている。