ホンダのF1プロジェクト責任者である新井康久氏がF1中国GP(20日決勝)で18日(金)に行われた定例の記者会見に出席し、記者らの質問に答えた。
新井氏は、ホンダが2015年からのF1復帰を決断したのは、新しい「エコ」なルールが主な理由だったことを認めた。
「新しいレギュレーションに触発されて、究極の燃焼効率や超高圧の直噴システムなど、本当に多くの新技術をそれぞれのパワーユニットサプライヤーが追求しています」
新井氏は、その技術を量産する市販車に適用することができると語り、「それが理由」と話している。
今のところホンダは、2015年にマクラーレンにワークス供給することしか明らかにしていない。
一方、今年メルセデスはワークスチームのメルセデスAMG以外に3チーム、フェラーリは自チーム以外に2チーム、ルノーは4チームに供給している。
「2015年は、マクラーレンが唯一の顧客です」と新井氏。「将来については考えていません。来シーズンに集中したいので」
しかし、将来的にはカスタマーチームへの供給も視野に入れていることを新井氏は示唆した。
「もちろん、来シーズンいい結果を得たいと思っています」と新井氏。「“どうぞウチのパワーユニットを選んでください”(と宣伝になる)」
「もし我々のエンジンやパワーユニットを使いたいと望むチームがあれば、2016年以降は提供できますが、今のところ計画はありません」
また、イギリスのミルトンキーンズにできるホンダのヨーロッパでのF1活動拠点について、6月までに準備が完了することも新井氏は明らかにした。