F1開幕前最後となるF1公式テストが27日(木)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで始まった。全11チーム11人のドライバーが参加し、フォース・インディアのセルジオ・ペレスがトップタイムを記録。小林可夢偉(ケータハム)は、トラブルに見舞われ11番手だった。
青空の下始まった1日目のテスト。開始早々、可夢偉のクルマから黒煙があがる。それまで12周しか走っておらず、電気系のトラブルでコース脇にマシンを止めるしかなかった。可夢偉は午後に走行を再開するも、今度はパワーユニットに関連する深刻なソフトウエアの問題が残っていることが分かり、ガレージにクルマを入れるしかなかった。結局、可夢偉は19周を走っただけで1日目のテストを終了している。3月1日(土)のテスト3日目に、再び可夢偉は参加する。
スーパーソフトタイヤを履いて、この日の最速タイムを出したペレスは、104周を走行。2番手はバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)で、最多周回数となる128周を走ってテストを終えた。
3番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)は、改良されたフロントウイングのテストを行った。終盤にバックストレートでマシンを止めることとなった。フェラーリはまだ力を見せていないとうわさされているが、少なからず問題を抱えているようだ。
4番手は、シーズン前テストで順調な走りを見せるニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。小さな問題が生じて、納得のいくテストではなかったようだが、それでも89周を走った。
5番手はエイドリアン・スーティル(ザウバー)で、フェラーリエンジンを搭載するチームの中では、最も多く周回を重ねている。
6番手はケビン・マグヌッセン(マクラーレン)、7番手はレッドブルのダニエル・リカルドだった。レッドブルは、ここでもオーバーヒートとなり、早めにテストを切り上げた。
8番手にマックス・チルトン(マルシャ)、9番手にダニール・クビアト(トロロッソ)が入った。
10番手のパストール・マルドナード(ロータス)は、排気系のトラブルが発生したとみられ、レッドブル同様にテスト終了時間を待たずに、ピットガレージのシャッターを下ろした。ロータスはこの日だけで、改良した120もの部品を投入していた。
今回のバーレーンテストは、3月2日(日)まで行われる。