F1最高責任者バーニー・エクレストンは、伝説的F1レーサーであったミハエル・シューマッハが最終的にはこん睡状態から目覚めるだろうと考えている。
昨年の12月末に起こったスキー事故以来、7度F1チャンピオンに輝いたシューマッハは、8週間以上にわたってこん睡状態のままだ。
現在、シューマッハの状態や今後の見通しに関する情報は少なく、ほとんどは推測による報道が出回っている状態。それゆえ、エクレストンを含め、シューマッハをよく知っていた人物にとってはつらい時期が続いている。
ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、かつてフェラーリやメルセデスAMGで活躍したシューマッハとエクレストンは必ずしも親しい友人関係にあったわけではないが、彼らには20年以上にわたる付き合いがあると報じた。
『Bild(ビルト)』によればシューマッハは、レースの際にエクレストンのモーターホームにおいてしばしばゲームのバックギャモンを一緒に楽しむ、限られた人物のひとりだったという。エクレストンもこれを認め、次のように述べた。
「悪い知らせを聞くのが怖いんだ。だから、ミハエルの友人や家族に本当にどんな容体なのかを尋ねたりはしていない」
「ミハエルには、ほかの人間としてではなく、我々のシューミとして戻って来て欲しい」
「私が聞いているところからすれば、彼は目覚めると思う。だが、そのとき彼は我々みんなが知っているミハエルのままだろうか?」
「私はよく彼のことを考えるし、最善の結果を期待している。だが、今我々にできることは、ただ待つだけだ」