昨年暮れのスキー事故から今もフランスのグルノーブル病院で入院中のミハエル・シューマッハ。人工的なこん睡から覚醒(かくせい)の方向に進んでいたはずが、医師団によってその措置にストップがかかったと一部マスコミが報道。シューマッハのマネジメント側はこれを否定している。
ドイツの雑誌『Focus(フォーカス)』は最新号で、シューマッハに近い筋からの情報として、“合併症”をきっかけに医師団は約4週間にわたって進めていた覚醒のプロセスを取りやめたと伝えている。
「(覚醒の)取り組みは長期間に及ぶ可能性がある。その過程で多くの誤った憶測がされるのは大変、遺憾です」とシューマッハのマネジャー、ザビーネ・ケームは、ドイツ『DPA通信』に語った。
治療の最新情報について公式な発表以外は憶測に過ぎず信用してはいけないと警告を発しているケームだが、今回も念を押すようにシューマッハの治療は“変わらず”続けられていると強調した。