FIA(国際自動車連盟)でF1技術部門責任者を務めるチャーリー・ホワイティングは、左右非対称であるロータスの画期的な2014年新ノーズが合法であると断言した。今回はロータスが明らかに規則の抜け穴をついた格好であるが、ルールの精神という点について各チームから不満の声が出ていた。
しかしホワイティングは、現在シーズン開幕前テストが行われているスペインのヘレス・サーキットで、ロータスの2014年型車E22が「合法」であると述べた。
「クルマはクラッシュテストをパスしており、この手法は規則の条文に沿っている」
「彼らのアプローチは、間違いなく特異ではあるが合法だ」
「ロータスはこの構想を夏の段階で提示してきたが、違法な点は見当たらなかった。反対に、これはとても巧みな規則の解釈だ」とホワイティングはフランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』に語った。
2014年シーズンの新車発表が行われて以来、各チームのさまざまなノーズが紙面をにぎわせている。しかし、フェラーリのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、ノーズのデザインがそれほど重要ではないとの見解を示した。アリソンは、掃除機に例えられているフェラーリの保守的なノーズについて、「機能するコンセプトはたくさんあり、私たちのものもそのひとつだ」と話した。