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シューマッハの昏睡状態は数か月にも及ぶ可能性

2014年01月04日(土)9:41 am

ドイツ・ハンブルグのアスクレピオス病院で主任神経外科医を務める、有名なウーベ・ケーラー教授が、ミハエル・シューマッハの昏睡(こんすい)状態は、あと数週間、もしくは数か月にさえ及ぶことになるかもしれないとの見解を述べた。

7度F1チャンピオンに輝いた実績を持つ偉大な元F1ドライバーであるシューマッハは、12月29日(日)に起きたスキー事故により重体となっており、その治療の進展に世界の注目が集まっている。そしてケーラーも、グルノーブルで治療を受けているシューマッハの容体に大きな関心を寄せながら見守っている。

事故当日から数えて6日目となる3日(金)に、シューマッハは45回目の誕生日を迎えている。だが、ケーラーは『Bild(ビルト)』紙に対し、シューマッハの家族や友人、そしてファンたちは、その回復を長く待ちわびることになるかもしれないと次のように語った。

「通常、そのような深刻な外傷を負った患者を覚醒させるまでには2週間か3週間を要する」

「だが、患者が目を開けるまでには数日、あるいは数週間かかるものだ。不幸にして、患者がそのまま正常に意識を取り戻さない可能性もある」

だが、ケーラーは、いまだに危険な状態ではあるものの、シューマッハが安定期に入ったことはいい兆候だと、次のように続けた。

「深刻な頭蓋大脳外傷においては、脳圧や腫れが増大していないかどうかを見るために、最初の数時間から数日が非常に重要となる。特に、最初の3、4日が最も重要だ」

「患者がこの最初の数日を乗り切ることができれば、誰もが一息つくことができる。だが、それでも患者が生き残れるかどうかや、結果について何の発表もできないだろう」

「もし、患者が安定した状態を保っていれば、頭蓋内の圧力を下げるための処置を止めて、(人工的)昏睡状態を解除することができる」

一方、パリの神経外科医であるフィリップ・デッキは、フランスの『RMC Sport(RMCスポール)』に対し、シューマッハはそのうち、回復に向けた重要な地点に差し掛かるだろう、と次のように述べている。

「脳に深刻な外傷を受けてから3週間を過ぎても意識が戻る兆候がなければ、予後的見地からすると非常によろしくない」

シューマッハのマネジャーを務めるザビーネ・ケームは、31日(火)に次のような文章によるメッセージを発信し、シューマッハは安定してはいるものの、依然として危険な状態にあることを示唆していた。

「私たちは、何か新たな進展がない限り、声明を出すことはないでしょう」とケームは述べた。

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