マーク・ウェバー(レッドブル)がF1から引退したのは、チームメートのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に負け続けるのに耐えられなくなったから。そう明かすのは、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソのドライバー、ジャン-エリック・ベルニュだ。
ベルニュは、今季限りでレッドブルを去るウェバーのシートをめぐり、チームメートのダニエル・リカルド(トロロッソ)と争っていた。しかし、最終的にウェバーの後任に決まったのは、リカルドだった。ベルニュは、スペイン紙『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に対し、今はもう失望感から立ち直ったと話している。
また、ウェバーがF1を去ったのは、表彰台でのシャンパンファイトに飽きたからかと同紙に尋ねられると、ベルニュは次のように答えている。
「そうではないと思う。彼が飽き飽きしていたのは、チームメートが常にレースに勝っていたことだった。また1年同じことが続いても、彼には何の意味もない」
「チームメートがすべてのレースで勝ち続けたら、彼はうれしいとさえ思わなくなるだろうね。同じクルマに乗っているのに、毎週末チームメートに負けるんだから。うんざりすると思うよ。たとえ表彰台には上がっていたとしてもね」とベルニュは述べた。
「マークはとても良いドライバーだと思うし、真の競技者だ。でも、状況は彼の望み通りにはならなかった」
「もし、チームメートに毎回負けていたら、目標はレースに勝つことであって、表彰台に上がることではない」とベルニュは締めくくった。