F1関係者のあいだで評判の悪い「ポイント2倍」の新システムだが、全員が全員、反対ではない。
規則撤廃のうわさが勢いを増すなか、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長はポイント制度改正に対する批判に首をかしげるひとりだ。
「大した変更ではない。それなのに、ずいぶん騒がれているね」と、スペインの日刊スポーツ紙『AS』にトッドは語った。
「1.6リッター新ターボエンジンと40パーセント燃料削減のほうが、大きなことなのに。それに、我々がいま取り組むべきはコスト削減のはずだ」
「たかが1レースでポイントの付与を変えたからって世の中はひっくり返らない。ほんの少変更なのさ。それ以上でも以下でもない」
メルセデスAMGのニキ・ラウダ非常勤会長とモータースポーツ責任者のトト・ヴォルフも、最終戦F1アブダビGPまでタイトル争いをおもしろくするのが目的の規則に反対していない。
F1最高権威のバーニー・エクレストンは、最終戦以外にもポイント2倍のレースを広げようとしているが、ラウダはその考えにも賛成だと次のように『Speed Week(スピードウィーク)』に語る。
「シーズン残り3分の1になったら、もっとボーナス・ポイントをもらいたいね」
ヴォルフもこれに同調する。「(より高いポイント)が、地域や大陸によって与えられてもいいんじゃないかな」