F1第13戦シンガポールGPと第14戦韓国GPの間にロシアへ向かったザウバーF1チームは、ソチ・インターナショナル市街地サーキットでクルマを走らせた。2014年にF1ロシアGPの会場となるこのサーキットの第12回投資フォーラムのイベントの一環としてステアリングを握ったのはロシア出身のセルゲイ・シロトキンだ。今回のショー走行はシロトキンにとって初めてF1のクルマを走らせる機会となった。
完成した700メートルの路面でC31を走らせて来シーズンの空気をひと足早く感じたシロトキンは、この貴重な経験について次のように話している。
「F1のクルマを初めて走らせることができた。たとえそれがソチのコースのほんの一部でも、とても特別な経験だね」
「それでも、初めての体験をしたのは最高だった。大観衆の前で走るのは楽しかったし、そのほとんど僕の母国の人たちだったんだ。ロシアはこの素晴らしいサーキットを誇りにできる」
ザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンもまた、ロシア人ドライバーがロシアの地で、ソチ市街地サーキットで初めてクルマを走らせるという歴史的なイベントにかかわれたことを誇りに思っている。ザウバーが心待ちにするロシアGPにとって、このショー走行は大きな一歩だった。