ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)は、ロータスだけでなくマクラーレンにも売り込みをかけているようだ。
こう伝えているのはドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』だが、同紙はヒュルケンベルグがフォース・インディアに復帰することさえも可能性があるとしている。
先日シンガポールでは、ヒュルケンベルグ自身も昨冬にフォース・インディアからザウバーへの移籍したのは間違いだったかもしれないと認めている。
「まぁ、後悔といったら大げさだけどね。チームを移ったら進歩したい、前に進みたいと思うでしょ」とイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に語っている。
ヒュルケンベルグはフェラーリとの交渉がまとまりかけていたが、結局フェラーリはキミ・ライコネン(ロータス)を復帰させる形でシートを埋めてしまった。
『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、ロータスにアラブ系のスポンサーがついたことでフェリペ・マッサ(フェラーリ)は候補から除外されたといううわさの中、ロータスこそがヒュルケンベルグにとって最も条件の良い選択肢だと見ている。
また、その記事ではヒュルケンベルグがライコネンの後釜としてロータスのドライバーになるのはもう時間の問題としながらも、マクラーレンの入りの可能性も辛うじて残っていると伝えている。
さらに同紙は、セルジオ・ペレス(マクラーレン)のスポンサー企業であるTELMEX(テルメックス)のマクラーレンへの支払いが滞っているといううわさがあることも報じた。
実際、ヒュルケンベルグはロータスとの契約にサインする前にマクラーレンからの返事を待っており、これはロータスがブラジル人のGP2チャンピオンのフェリペ・ナスルが持ち込める何億もの資金をあてにしている、という最新のうわさとも上手くかみ合う。
ヒュルケンベルグのマネジャー、ワーナー・ハインツは「まだどのチームとも契約を交わしていないが、いい位置にはいる」と話している。