現在メルセデスAMGの非常勤会長の職にあり、かつて3度F1タイトルを獲得した伝説的元F1ドライバーであるニキ・ラウダが、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に対して、フェラーリで働くときにはやり方を変えるべきだと提言した。
7月にタイトル争いでポイント差を広げられてしまったアロンソは、フェラーリの開発の遅れを非難するとともに、彼のマネジャーにレッドブルとの交渉を行わせていた。
だが、ラウダはそんなアロンソに対していくつかの助言を行っている。ラウダはドイツの放送局『RTL』に対し、次のように語った。
「フェラーリでドライブするときは、クルマがそれほど良くないことがあるということも想定しておく必要があるんだ」
「メカニックたちは昼も夜もクルマのために働いているが、現時点ではレッドブルのようにうまくいっていない。そして、彼(アロンソ)は文句を言っている」
「だが、常にみんなにやる気を持たせることが必要なんだ。イタリア人はとても傷つきやすいからね」と語り、ラウダはさらに続けた。
「彼らは、アロンソがこう言ってくれることを期待しているんだ。勝てなかった。でも2位にはなれたし、僕たちは上り調子になってきているからみんなに感謝するよ、とね」
「それがイタリア人たちとうまくやる方法なんだよ」
ラウダは、さらに、アロンソはフェラーリが最終的に彼に背を向けてしまうかもしれない危険を冒している、と次のように続けた。
「少しばかり用心すべきだ。アロンソはしばしば本当にかわいげのないことがあるからね」
「パッケージとしては、彼は今日のF1で最高のレーサーだと私は思う。だが、もしセバスチャン・ベッテル(レッドブル)やルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、あるいはニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)と比べれば、アロンソは“魔法の”コンマ2秒を失うはめになっていたんだ。そうなると、我々も彼をどう評価すべきか考えなくてはならなくなるよ」
「今の彼にとっては自分のパフォーマンスだけが頼りなんだ」