フォース・インディアが今季型F1カーの開発を停止した。同チームに所属するエイドリアン・スーティルが明かした。
フォース・インディアは今シーズン、苦戦の続く名門マクラーレンとチーム別ランキングで5位争いを繰り広げるという驚くべき活躍を見せていた。
だが、ピレリタイヤが当初のスチールベルトによるものからケブラー繊維製ベルトを用いたものに変更されたことがフォース・インディアには大きく災いした。一方で、マクラーレンのほうは競争力のなかった今季型車MP4-28が改善の兆しを見せており、ついに前戦F1ベルギーGPにおいて、フォース・インディアはランキング5位の座をマクラーレンに明け渡すこととなっていた。
スーティルは、27日(火)にドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ、「多分、僕たちは問題を解決する方法を見つけることができると思う」と語った。
しかし、シルバーストンにあるフォース・インディアのファクトリーではすでに、2014年から導入されるこれまでとは全く異なる新たなルールに対応する準備のほうへ完全に集中しているようだ。
「今年に関しては、もう何も新しいことは計画されていないよ」
そう語ったスーティルは、次のように続けた。
「でも、今あるパッケージを最適化するだけで性能が上がることもときどきある。今持っているものを最大限にうまく生かすことができれば、かなりタイムを縮めることもできるよ」