F1第10戦ハンガリーGPはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝。キミ・ライコネン(ロータス)が2位、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が3位に入った。
【結果】F1ハンガリーGP決勝、優勝者のタイム、2位以下はタイム差、周回数、ピット回数
表彰台では、イギリスのF1解説者マーティン・ブランドルが、表彰台に上った3人にインタビューを行った。
ルイス・ハミルトン
ブランドル:ルイス、昨日はポールなんて信じられない、今日のレースで勝つチャンスはないと言っていたね。今の心境は?
ハミルトン:信じられない気分だよ。今日集まってくれたファンに、素晴らしい応援を心から感謝したい。そして、素晴らしい働きをしてくれたチームにも感謝する。タイヤがうまく機能することを願っていたんだけど、どうなるのかまったく分からなかった。最後の20周は、ただタイヤをコントロールして、流すだけだったよ。
ブランドル:最高なスタートを決めたけど、重要なポイントが2つあった。ジェンソン(バトン/マクラーレン)を抜いたことで、彼の後ろでタイムを失わずに済んだ。そして、ターン3でマーク・ウェバー(レッドブル)を抜いた。あれは本当に素晴らしかったよ。
ハミルトン:とにかく必死で、彼らを抜かなきゃいけなかったんだ。いつもなら前をふさがれた状態が続いてしまうんだけど、今日は違った。進歩したってことだね。
キミ・ライコネン
ブランドル:この2位を手にするために、かなりの働きをしなければいけなかったね。
ライコネン:いつも土曜に苦戦しているから、日曜にその代償を支払うことになっている。でも、クルマがよくて、2ストップを成功させた。それで何台も抜けたよ。セブ(ベッテル)とはちょっと接戦になったけど、タイトル争いに向けてポイントを獲得できてよかった。
ブランドル:このコンディションの中、1セットのタイヤを33周も持たせるなんて素晴らしい。終盤には彼のチャンスが大きくなると思っていたのでは?
ライコネン:少し接戦になると分かっていたけど、タイヤはすごくいい状態だった。残り10周の段階でもね。最後の2周はかなり厳しくなったけど、彼に抜かれるとは思っていなかった。僕は最終セクターで速かったから、1コーナーで彼にチャンスはないと分かっていたんだ。
ライコネン:でも、1セットのタイヤでたくさん周回を重ねればチャンスも出てくる。チームが素晴らしい働きをしてくれたし、すべてが僕たちに味方した。昨日は残念なことになったけど、あれがなければ優勝を争えたかもしれない。でも2位になれた。
セバスチャン・ベッテル
ブランドル:3位だったけど、ファンは満足しているみたいだね。今の心境は?
ベッテル:最高なレースではなかったね。スタートがちょっと厳しかったけど、2番手を守ることができた。ルイスが逃げていって、ソフトでもっと走れると思っていたんだけど、リアタイヤの状態がすぐに悪くなった。ジェンソンの後ろで少しタイムを失ったのも致命的だったね。彼を抜くのに苦労して、フロントウイングも傷めてしまった。長い時間をかけてようやく抜けたけど、ちょっとスピードが落ちてしまい、順位を守ることに終始した。
ベッテル:最後はキミと接戦になったけど、彼も言っていたとおり、彼は最後の区間でかなり速かったから、ストレートで彼を捕まえられなかった。できることはすべてやったけど、ちょっと速さが足りなかったね。
ブランドル:キミがスペースを残してくれなかったと感じていたみたいだね? 危なかったと思う?
ベッテル:彼にも言ったんだけど、彼は笑ってたよ。まあ、大丈夫だった。かなり接戦で、僕も次のコーナーに備えようとしたけど、コントロールを失いそうになった。それもレースだよ。
ルイス・ハミルトン
ブランドル:これでタイトル争いに復帰できた? それと、ほかのレース優勝と比べて、今日の勝利はどうだった?
ハミルトン:キャリアの中でも、とても重要な1勝だったと思う。新しいチームに来て、メルセデス・ベンツに勝利をもたらせた。とても光栄に思うよ。チームのみんなは信じられない働きをしてくれたから、このチームの一員であることことがうれしい。これ以上うれしいことはないね。さらに勝利を重ねていきたい。
ハミルトン:(タイトルに向けて)全力で行かないとね。ほかの場所でタイヤがどれくらい持つのか分からないけど、ここでタイヤをうまく持たせることができれば、ほかの場所でもうまくいくはずだから、そう願っているよ。
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