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F1オーストリアGP開催実現に向けて課題山積

2013年07月25日(木)9:55 am

2014年のF1オーストリアGP開催までには、まだ超えなければならないハードルがいくつかある。

23日(火)、世界的エナジードリンクメーカーのレッドブルとF1最高責任者バーニー・エクレストンが、レッドブルが所有するレッドブルリンクで来年オーストリアGPを開催することで合意に達したと発表された。レッドブルリンクはかつてA1リンクという名前で、1997年から2003年までオーストリアGPが開催されていた。

『APA通信』はオーストリアGPについて、暫定で少なくとも7年契約だと伝えている。

しかし、レッドブルの声明にも「所定の機関による承認が条件」とある。

承認の必要な問題として、サーキットの収容観客数の増加があるようだ。現在認可されているのは、1回のイベント2日間でわずか4万人だからだ。

「観客数の制限という問題に関しては、今後はっきりさせる」とレッドブル創設者ディートリッヒ・マテシッツも『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』に対して認めている。

また報道では、騒音レベルと、すでに造成済みの観客用土手についてさかのぼって認可を取ることも課題として挙げられている。

「(F1開催の)条件は、たしかに簡単に満たせるものではない」と地元行政監察官のカール・アベサーが話したとドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。

「(レッドブルが)2014年の営業許可証を取れるのかどうかも分からない」

別の地元行政関係者、ハロルド・シュネードルは『APA通信』に対し、承認を得るためにレッドブルは「騒音、排出物、交通に関する工学的な構想」をすべて提出しなければならないと話している。

また『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙は、レッドブルリンクのメディアセンターも、F1には「狭すぎる」ため改修が必要だと伝えている。

加えて、地元住民の反対を受ける可能性もあるという。

「住民は黙っていないだろう」と記事は伝える。「抗議によって手続きが遅れることもあり得る」

またマテシッツは、F1開催の費用を負担することを認めている。

「観戦券で組織が負担する費用はまかなえるだろう。だが、開催料は無理だ」

「しかし、レッドブル・レーシングはこの3年、両方(チームとドライバー)のワールドチャンピオンを獲得してきた。それがレース開催を勝ち取る上で利点となったのは確かだ」

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