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ピレリ重役、F1参戦継続を承認

2013年06月30日(日)20:27 pm

ピレリが、F1タイヤ供給契約を来季以降も続ける方向で前進している。

シルバーストンでピレリのF1プロジェクト責任者ポール・ヘンベリーは、F1の商業契約所有者やほとんどのチームとのあいだで新しい契約を結んだことを明らかにした。

そのうえで、もっとも新しい動きとして会社経営陣の全面的なサポートを得たとヘンベリーは語ったのだ。

「会社は、われわれの仕事について何度も内部協議を行い、幸いにして経営陣を相手にタイヤ供給継続の重要性について説くことに成功した」と、ヘンベリーはロシアのF1情報サイト『f1news.ru』に話す。

「もっと改良できそうないい考えがあって、うまく製品に生かしたいんだ」

「商業権オーナーや大多数のチームとの契約は取れた。みんながわれわれの仕事ぶりに満足なら、このまま供給を続ける」

そのためには、重要なものがひとつ足りない。FIA(国際自動車連盟)との新契約だ。ジャン・トッド会長は、むしろミシュランのF1復帰を望んでいるともいわれる。

メルセデスAMGと行った極秘テストの結果、ピレリはFIAの国際法廷で戒告処分となったが、ヘンベリーによると上訴はしないという。

報道では、判決に怒ったピレリはFIAを相手に民事訴訟を起こす構えもみせたらしいが、ヘンベリーは、「引き続きF1世界選手権にかかわることがもっとも重要だ」と語っている。

それでもピレリは、多くの点でF1に不満を抱えている。例えば、たったひとつのチームでもノーといえばタイヤの仕様変更が拒否されること。また、タイヤのはがれを最小限に抑えるためベルトを鋼鉄からケブラー製に変える動きも棚上げされた。

ヘンベリーはドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌にこう話す。「ほかにも物ごとが決まる仕組みについて真剣に考えなければならない」

「問題が起きたら素早く対応したいからね」

「全員一致(が必要)となるよりは、多数決のほうがいいに決まってる」

また同誌は、スキャンダルに発展した「タイヤゲート」にもめげず、相変わらずピレリは特定のチームを選んでタイヤの開発テストを行う意向だと報じている。

ヘンベリーは以下のように話す。「FIAが出す条件に合わせるのは、何の問題もない」

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