F1モナコGPとル・マン24時間耐久レースに並ぶ、世界三大レースの一つ、アメリカのインディ500で過去3度王者に輝いたヘリオ・カストロネベスが、F1を「全部裏の駆け引きだ」とこき下ろした。
カストロネベスはF1について『Forbes(フォーブス)』へ次のように語った。
「F1? あんなのは駆け引きだかりだよ、すべて裏の駆け引き」
「どんなスポーツの世界でも駆け引きはある。でもF1は特にひどい。誰を知ってるか、誰に話すか、そんな事ばかりさ。いい選手かなんて大して気にしちゃいないんだ。いい人物であるかも関係ない。ハリウッドみたいに聞こえるだろうけど、F1はまさにそういうビジネスだよ」
そう語ったカストロネベスだが、24人いるF1ドライバーの中で、5人は尊敬していると言う。
「アロンソ(フェルナンド・アロンソ/フェラーリ)と、僕の友人だけどフェリペ・マッサ(フェラーリ)、あとシューマッハ(ミハエル・シューマッハ)かな。シューマッハはもう走っていないね。じゃあルー、いや、ちがう、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)だな。マーク・ウェバー(レッドブル)もいいドライバーだと思うよ」
「それだけだね、残りはうぬぼれたドライバーか金持ちのボンボンだろ」
カストロネベスは、こういったF1に対する意見が、自分にはモータースポーツの最高峰で成功するチャンスを与えられなかった事が原因ではないと主張している。
「チャンスはあったんだ。でもロジャー(ペンスキー/チームオーナー兼監督)が僕にしてくれた事を尊重したかった。つまり忠誠心だよ。それにチームが最高だから、移籍なんて考えられないよ」