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ピレリ、F1カナダGPでのタイヤ変更を見合わせ

2013年05月30日(木)13:44 pm

F1第7戦カナダGPに、修正が加えられたピレリタイヤが導入されることはなくなったことが、29日(水)に明らかとなった。

いくつかのチームからの反対の声が上がっていたものの、F1最高責任者のバーニー・エクレストンは計画されていたタイヤの変更を断行するものと考えられていた。

エクレストンはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っていた。

「昔のような形でやったよ。チームたちに、団結すべきだと話したんだ」

「ピレリは予定通りタイヤを変更するだろう」

だが、エクレストンのその発言は、メルセデスAMGの秘密テスト問題が表面化する前に行われたものだ。メルセデスAMGではF1スペインGP(第5戦)直後に、バルセロナにおいてその変更予定のタイヤでテストを行っていたと見られている。

このメルセデスAMGのテストに関しては、レッドブルとフェラーリは正式に抗議の申し立てを行い、その他の多くのチームも激怒している。そしてF1を統括するFIA(国際自動車連盟)もこれに対してペナルティを科す可能性を否定していない。

ピレリは守勢に回っている。ピレリの広報担当者はドイツのウェブサイト『motorsport-total.com』に、「(メルセデスAMGによって)テストされたほとんどのタイヤは今シーズン用タイヤとは関係のないものだった」とコメントし、次のように付け加えている。

「メルセデスAMGは、モナコでアドバンテージを得てはいない」

しかし、ピレリは29日(水)に報道機関に対し、リアタイヤの剥離(はくり)を最小限に抑えるためにスチール製ではなくケブラー繊維のベルトを施すとされていた改良タイヤがカナダGPで用いられることはないことを明らかにした。

その代わりに、2種類の「実験的」なコンパウンドが金曜日のフリー走行で各チームによってテストされることになり、「うまくいけば」それらのタイヤが第8戦F1イギリスGP(6月30日決勝)で使われることになるだろう、としている。

「われわれは、競技の公平性を目的としてこのような段階をふまえることにする」、とピレリは付け加えている。

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