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ロータス、資金面とドライバーに問題山積

2013年05月28日(火)11:02 am

ロータスは、自動車レース史上最高額となる損失を記録したとF1ビジネスジャーナリストのクリスチャン・シルトが伝えた。

『Telegraph(テレグラフ)』の記事によると、ロータスが2012年に8,600万ドル(約86億円)の損失を出したことを最新の会計報告書が示しており、原因はスポンサーの減少だという。

「会計報告書を公表しているF1チームの中で、これほどの損失を計上したチームはない」とシルトは書いている。

ロータスは他にも問題を抱えている。トップドライバーのキミ・ライコネンが、今シーズン限りでレッドブルに移籍するのではないかといううわさが絶えないのだ。

「そうなったらロータスにとっては痛いね」と4回F1チャンピオンのアラン・プロストは『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙に語った。「彼はチームのために素晴らしい仕事をしてきた。しかし、彼が決めることだ」

一方、チームメートのロメ・グロジャンも話題の中心に戻ってきたが、こちらはF1第6戦モナコGP中3日間で4回クラッシュし、決勝ではダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)に追突して、次戦カナダGP(6月9日決勝)で10グリッド降格ペナルティーを受けた。

F1チャンピオンを2回獲得したミカ・ハッキネンも、グロジャンに苦言を呈している。

「彼の頭をなでても、もう効果がないと思うね」とハッキネンはフィンランドのテレビ局『MTV3』に話した。「何かが起きるよ。チームはどうするべきか考えているはずだ」

ハッキネンとマクラーレン時代にチームメートだったデビッド・クルサードも同じ意見だ。「ただスピードを証明するだけでは十分じゃない」

「彼はこれまでにたくさんの損害を与えてきた。ロータスの資金も豊富ではないだろう」とクルサードは解説を務める『BBC』で語っている。「チームも(1レースで)4回クラッシュするとは思いもしないだろう」

しかしロータスは、ほかのチームのドライバーが危険な走りをしたと非難している。レース終盤にマクラーレンのセルジオ・ペレスが5番手を走行していたライコネンに無理な追い抜きを仕掛けて接触し、ライコネンはピットインを余儀なくされて10位フィニッシュに終わった。

ライコネンはレース後にペレスを「愚か」で「非常識」だと非難した。

「その表現は、実際に彼が言った言葉に比べたらマシなほうだよ」とロータスのチーム代表エリック・ブーリエは話している。

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