マクラーレンで絶対的な権力をもつロン・デニスがマクラーレン内で降格されたとある専門誌が伝えている。
デニスは今もマクラーレンの「権威」だが、F1チームの代表職は数年前にマーティン・ウィットマーシュに譲った。
デニスはチーム株式の全体の30パーセントを保有していたが、これはすでにバーレーンの投資機関マムタラカトに売却しており、マクラーレンの市販車開発に注力している。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・ シュポルト)』 は、市販車関連業務の増加とマムタラカトの発言力拡大がデニスの降格に繋がったと報じている。
同誌は、マクラーレン・グループ役員会での議決権を失ったデニスはその共同オーナーの立場上の理由から役員ではなくなってしまったとも伝えている。
また、デニスが担当している市販車計画、つまりマクラーレン・オートモーティブが利益を生むどころか損失を出していることもバーレーン側の怒りをかっているという。
「3,500台の販売を見込んでいたが、実際はその半分しか売れていない」とミハエル・シュミット記者とビアンカ・レパート記者が実情を報じ、「バーレーン側は、自分たちの資金が消えてなくなり、二度と戻らないと見ている」と続け、バーレーンの損失は数百万単位に上ると見積もった。