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トラブル発生にも「冷静」なフェラーリ

2013年04月30日(火)7:15 am

2013年シーズ開幕から4戦で、優勝を含む表彰台、リタイア、クルマのトラブルを経験し波乱万丈のシーズンスタートとなったフェラーリだが、チームの雰囲気は「落ち着いている」と長年フェラーリでテストドライバーを務めているマルク・ジェネが明かしている。

2013年F1チャンピオンの筆頭候補に挙げられているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のレース結果を見ても、開幕戦オーストラリアGPでは2位表彰台に立ったが、第2戦マレーシアGPで他車との接触からリタイアを喫した。第3戦中国GPで優勝するも、予選3番手から優勝を目指して挑んだ第4戦バーレーンGPではDRS(空気抵抗低減システム)が故障してその希望はかなわなかった。

直線でリアウイングの空気抵抗を減らして速度を上げるDRSが作動したまま戻らないトラブルについて、フェラーリは「DRS導入以来3年、このような問題が出たのは初めてだ」とメディア向けのプレスリリースにつづっている。

非力だった2012年型に比べてずっと競争力の高いクルマに恵まれた2013年シーズンこそ、アロンソにとっては2006年以来3度目のF1ワールドチャンピオンになるチャンスだといわれている。しかし、ドライバーズランキングトップのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とアロンソの差は30ポイントに広がってしまった。これは、アロンソが優勝したレースでベッテルがノーポイントに終わったとしても届かないポイント差だ。

アロンソのチャンピオン返り咲きはやや遠のいたと思いきや、すべてのグランプリでチームに帯同しているジェネは、「この前はあのようなことがあったけれど」チームの雰囲気は落ち着いていると話す。

「あれは、これまで起こったこともなければ、再び起こることもない珍しいトラブルだった」

ジェネは『EFE通信』に、フェラーリは序盤の遅れを必ず取り返す、と自信を語っている。

「今年は最後までチャンピオン争いができると思う」

「目標はレッドブルだ。ロータスもとても強いチームだし、メルセデスAMGもいる」

「今年は、たくさんのチームがトップ争いをしていていいね」

チームタイトル4連覇を目指すレッドブルのヘルムート・マルコが、2013年シーズンにもっとも警戒すべきはフェラーリではなくドライバーズランキング暫定2位のキミ・ライコネンを擁するロータスだ、と発言したことに対して、ジェネは「フェラーリを警戒するべきだね」と言う。

「(マルコは)心理戦を仕掛けているんだと思うよ」とジェネは締めくくった。

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