AJフォイト・レーシングからインディカーに参戦する佐藤琢磨が、インディカー第3戦ロングビーチでの優勝を報告するため緊急帰国。東京のホンダ・ウエルカムプラザ青山で記者会見を行った。
会見に先立って行われた記者会見の冒頭で琢磨は、「本当に長らくお待たせしましたという一言に尽きる」とあいさつ。「これまで何度か優勝に近いところ走ったり、その度に手からこぼれ落ちるように勝てなかったりしましたが、4年目の今年ようやく表彰台の頂点に立つことができました」と語り始めた琢磨は、次のように勝利の喜びを語った。
「ロングビーチという非常に歴史のあるグランプリで勝てたことをうれしく思いますし、ここからブラジル、インディ500、そして6月の5週連続レースとなかなか日本に帰ってくることができないので、こうして皆さんに報告できることをうれしく思います」
日本のファンがドキドキしながら見守っていた最終周。そこまではコックピットの中で冷静になっていた琢磨も緊張したという。
「最終ラップは、さすがに僕もドキドキしました。ただ、そこにいくまでは、本当にレースが楽しかったです。もう1スティントあってもいいと思うくらい、ドライビングを楽しんでいました」
「チェッカーフラッグを受ける寸前の、言葉で表現するのが難しいくらいの、うれしいんだけど、喜びを爆発させたいんだけど、それを最後まで抑えなきゃいけないムズムズした感じが久しぶりにあって、気持ちが良かったですね」
念願の初優勝を果たした琢磨だが、今後の目標についてはこう語っていた。
「今後の目標は、もちろん連戦連勝を重ねるという単純明確な目標です」
「一勝したからいいやではなく、一勝したからこそ次のレースが非常に大事だと感じています」