F1への参入を計画しているのではないかとうわさされた時期もあったドイツのポルシェが、F1参入はポルシェにとって論理的な選択ではなかったと語った。
ポルシェではすでに2014年からWEC(世界耐久選手権)へプロトタイプで参戦することを明らかにしており、最近ではレッドブルのマーク・ウェバーがそこに加わるのではないかとうわさされている。
ポルシェの最高責任者であるヴォルフガング・ハッツは『Autosport(オートスポーツ)』に対し、次のように述べた。
「ポルシェは、これまでレースカーから市販車へ(レースで得たノウハウを)転換するというやり方をしてきている」
「そのため、2年か3年前にわれわれがハイレベルなモータースポーツに復帰しなくてはならないと考えたのは明らかだし、その時点での選択対象は一流のスポーツカーレースか、あるいはF1だった」
「最終判断は、論理的に下された。F1も代替案としてはあったが、市販車との関連性は見いだせない」
さらにハッツは、ポルシェがF1参入をやめたほかの理由についても説明を続けた。
「それに、F1では政治的なことやタイヤに関することは非常に多く記事にされているが、エンジンやシャシーに関することはそれほどでなない」
「また、空力に関しても(F1は)素晴らしいものだが、かなり極端すぎるため、われわれの市販車開発においては役に立たない」