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ポルシェ、WEC参戦体制を発表。ニュー911RSRがいよいよ実戦デビュー

2013年03月30日(土)11:37 am

ポルシェは、4月12日(金)に開幕を迎える今シーズンのWEC(世界耐久選手権)への参戦体制を発表した。同選手権及び、そのうちの1戦となる有名なル・マン24時間耐久レースを戦うために開発されたGTレーシングマシンである新型911RSRがついに実戦デビューを飾ることになる。

【写真】ポルシェのWECマシン「911RSR」(全11枚)

ワークスチームであるポルシェAGチームマンタイからLM-GTE Proクラスにエントリーする新型911RSRは、先代モデルである911GT3 RSRをベースとするもので、市販モデル同様ホイールベースは約100mm延長され、フロントサスペンションには従来のマクファーソンストラット式に替えて、新たにウィッシュボーン式が採用されている。トランスミッションにはポルシェ・モータースポーツが開発したパドルシフトによるレース用6速ミッションを採用。これに最高出力460PSを発生する4.0リッター水平対向6気筒エンジンが組み合わされる。

よりワイドになったフェンダーと深くえぐられた冷却用フロントエアインテークにより一層アグレッシブなイメージを与えられた新型911RSRだが、カーボンファイバーを多用することで大きく軽量化が図られており、重心位置も先代モデルに対して大幅に引き下げられるとともに、前後の重量配分も均等化されている。ボディーの各パーツはクイックチェンジコンセプトに基づいて耐久レースのために特別に改良されたもので、整備性をいっそう高めるとともに修理に要する時間を大幅に短縮。フロントエンド、フロントフード、およびリアパネルはクイックリリースシステムによって装着され、数秒以内に交換することが可能となっている。

レースには、ポルシェ911の生誕50周年を記念して「50」と「911」の数字が配されたマシンが投入されるが、ゼッケン92をドライブするのは、ポルシェのワークスドライバーであるマルク・リーブ(ドイツ)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組だ。このコンビネーションは2012年シーズンから続くもので、シーズン最初の2戦となるシルバーストーン(4月14日決勝)とスパ(5月4日決勝)、さらにル・マン24時間(6月22日決勝)においては、同じくワークスドライバーのロマン・デュマ(フランス)も加わって3名体制となる。

もう1台のゼッケン91のステアリングを握るのは、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ピレ(フランス)組となる。やはり、シルバーストーン、スパ、およびル・マンでは、これにティモ・ベルンハルト(ドイツ)が加わる。

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