NEXT...F1開催スケジュール

F1第2戦マレーシアGP、レースレポート

2013年03月24日(日)19:24 pm

2013年F1第2戦マレーシアGPが3月24日(日)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km)で3日目を迎え、現地時間16時(日本時間17時)から決勝が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝した。

【結果】F1第2戦マレーシアGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差、ピット回数など

レーススタート時の天候は雨。気温24℃。路面温度は27℃。

雨に翻ろうされた予選でポールのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。次いでフェラーリのフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソが2-3。さらにルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の以上がトップ6を形成している。

開幕戦オーストラリアGPで予選7番手から優勝、今回も同じく7番手タイムを出したキミ・ライコネン(ロータス)だが、セッション中にロズベルグの進路を妨害したとみなされて3グリッド降格、10番手からスタートとなった。

ピレリが用意したタイヤは、ドライがハード(プライム)とミディアム(オプション)、雨用は浅溝のインターミディエイトとウエットの計4種類。

時刻は日本時間16時30分。スタート進行が始まろうかというタイミングで、セパンは、かなり強い雨が降りだした。コース前半のぬれがひどい。ジェンソン・バトン(マクラーレン)はピットウォールに向け、第3コーナーが「物すごいウェット」と無線で報告している。その反面、完全にドライの場所も。

小雨が続く中、日本時間17時にフォーメーションラップがスタート。全車インターミディエイトを選択している。

定位置についてランプ消灯、スタート。ベッテルが第一コーナーを守る。第3コーナーでぬれがひどい。アロンソがベッテルに軽く追突。フロントウイングを痛めたアロンソはピットインが必要だが、なぜかそのまま素通り。第1コーナーで完全に壊れ、自らのパーツに乗る形で1コーナーを直進、マシンを止めた。リタイアだ。

序盤はベッテルが隊列をリード。2番手ウェバーは3秒2遅れ。以下3番手ハミルトン、4番手ロズベルグ、5番手バトン、6番手マッサ、7番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、8番手セルジオ・ペレス(マクラーレン)、9番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、10番手ロメ・グロジャン(ロータス)。ライコネンは12番手に後退だ。

5周を終えてベッテルがピットイン、ミディアムにスイッチ。僚友のウェバーはインターのまま走り続ける作戦。7周目から8周目にかけてピットインした4番手ハミルトン、誤ってマクラーレンにマシンをつける珍しいミス。インターでベッテルより数周多く走ったウェバーがピットイン、ハードに。これが見事に当たってベッテルの前に出た。

路面はほぼ全面ドライ。こうしたコンディションでは、おとといのフリー走行から一貫してメルセデスAMGが速い。3番手ハミルトン、4番手ロズベルグのコンビが前を行くレッドブル2台に迫る。

20周目、ウェバーがピット、ミディアムへ。今度はベッテルがペースを上げる番だ。22周目、ハミルトンが2回目のピット。ミディアムからミディアムへ。ヒュルケンベルグ、ライコネンも。1周前にはマッサもピットインを終え、ハードタイヤで6番手を走行している。

レースはウェット状態で始まったため、両種類のドライタイヤ装着義務は適用されない。23周目、ベッテルはミディアムからハードへ。トップは相変わらずウェバー。コース上で速いフォース・インディアの2台、ところがピットインで致命的なトラブル。両車とも左前輪がうまく装着されないのだ。何とかコースに戻るものの、ディ・レスタは24周目にレースをあきらめた。

25周目、ベッテルがウェバーのすぐ後方に迫る。ミディアムを履いたウェバーのペースが上がらないのだ。1秒5後ろにはハミルトンの姿が。レッドブルにとって難しい局面だ。ベッテルはピットに無線で「ウェバーの前に行かせろ」と注文を出す。

29周目、フォース・インディアのもう一方、スーティルもピットに入ってリタイア。30周目、ベッテルとハミルトンの差が1秒に縮まった。DRSを作動できるハミルトンにとってはチャンスだが、30周目から31周目にかけてピットへ。ハードタイヤに換装したが、わずか9周しか走らなかったことが吉と出るか凶と出るか。

翌周にはウェバー、ロズベルグも入る。ふたりともハードに履き換えた。33周目、ベッテルがピットイン。ウェバーどころかハミルトンにも抜かれ、3番手に後退する。早めのタイヤ交換で目いっぱい攻めたハミルトンがトップを狙える位置に。35周目、暫定トップのバトンにウェバーが迫る。ウェバーは、第1コーナーの先でバトンをかわして首位に返り咲いた。

ここまで粘ってきたバトンは36周目にタイヤ交換を終えたが、ピットロードで緊急ストップ。右前輪が外れかかっている。メカニックに引かれて定位置でタイヤを履き直したが、これでポイント圏外に脱落だ。

39周目のメインストレート、ベッテルがハミルトンを抜き返して2番手をばん回。40周時点で順位はトップがウェバー。4秒5差で2番手ベッテル。3番手ハミルトン。4番手ロズベルグ。5番手マッサ。6番手グロジャン。7番手ペレス。8番手ヒュルケンベルグ。9番手ライコネン。10番手にボッタス。マッサ以外は各車ハード。タイヤ交換はあと一回残っている。

42周目、上位で最初に3番手ハミルトンがピット。ミディアムでコースに復帰。43周目に2番手のベッテルがイン。4番手ロズベルグも。両車ともミディアムに履き換えた。

44周目、チームからエンジンセーブの指示を受けながら走っていたウェバーがピット、新品のハードタイヤで戦線復帰。ところがコースに戻ると、すぐ真横にはベッテルの姿が。ウェバーのインラップに狙いを定めてアタックをかけていたのだ。2人の差はコンマ5秒。その後方では、メルセデスAMG同士が表彰台争い。最終コーナーでロズベルグがハミルトンを刺すも、続くメインストレートでハミルトンが抜き返す。

46周目、ウェバーとベッテルが絡み合うように第1コーナーへ。ホイール・トゥー・ホイールのバトルはベッテルに軍配。まだまだシーズン序盤、過激なチーム内バトルにチーム代表クリスチャン・ホーナーはおかんむりだ。

最終ラップ、ピットから3番手ハミルトンに燃料セーブの指令。4番手のロズベルグはスロ-「ペースに付き合わされた形。

そしてレースは56周を終え、ベッテルがトップでチェッカーを受ける。結果的にポール・トゥー・ウィン。2位にウェバー。3位はギリギリの燃料でハミルトン。4位にロズベルグ。5位マッサ。6位グロジャン。7位ライコネン。8位ヒュルケンベルグ。9位ペレスは、久々の入賞。そして最後の1ポイントは、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)が獲得した。

ウエットからドライへとコンディションが変わるなか、やはりレッドブルは速かった。しかし、控室で表彰式を待つベッテルとウェバーの二人に笑みはない。

次の第3戦は、上海サーキットで行う中国GP(4/12-14)だ。

【写真】F1マレーシアGP土曜日(全30枚)

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック