7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハの弟であり、やはり元F1ドライバーであったラルフ・シューマッハが、参戦していたDTM(ドイツツーリングカー選手権)からの引退を表明した。元F1ドライバーであり、ライバルでもあったデビッド・クルサードが、それは正しい判断だと語っている。
ラルフは、DTMのメルセデス・チームと2013年までの契約を行っていたにもかかわらず、先週末にヘルメットを脱ぐと発表し、モータースポーツ界を驚かせた。
ラルフは今後RSCミュッケ・モータースポーツの株式を取得し、チーム運営者へと転身を図ることになる。
今回のラルフ同様、昨年末にDTMからの引退を決めていたのが、クルサードだった。クルサードは2010年シーズンから2年にわたってラルフとともにDTMに参戦していた。そのクルサードが『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』紙に次のように語っている。
「(ラルフの決断には)驚かされたよ。もう1年やるつもりだと思っていたからね」
「だが僕は、自分自身の経験からDTMでほかのドライバーたちと戦うことがどれだけハードなものかということを知っている。僕にとっては(引退は)正解だったし、ラルフももう辞めどきだということが分かったんだと思うよ」