ウィリアムズは、コアンダ効果を狙って導入したエキゾースト(排気)の構造が議論を呼んだことで、2013年型の新車FW35から同システムを取り外した。
テクニカル・ディレクターのマイク・コフランは規則の抜け穴を突いただけと自らの設計に自信を持っているが、FIA(国際自動車連盟)から適法ではないと判断された。
バルセロナF1合同テスト最終日の22日(金)、イギリスの放送局『Sky(スカイ)』のピットレポーター、テッド・クラビッツは、「前日(2月21日木曜日)、チャーリー・ホワイティング(FIAのF1管理責任者)がウィリアムズのピットを訪れた」と、ことの成り行きを次のように伝えた。
「(私が考えるに)ホワイティングは、ウィリアムズに行って(エキゾーストを)外したほうがいいと、こっそり耳打ちしたんだ」
「FIAの方針が明らかになった以上、このシステムが再び陽の目を見ることはないと思う」とクラビッツは伝えている。