2012年シーズン限りでふたたび現役を引退したミハエル・シューマッハだが、今年はそのレーシングキャリアの原点とも言うべきカートレースに参戦することになるようだ。
過去7度F1チャンピオンになるという輝かしい経歴を持つシューマッハは、昨年11月に行われたF1最終戦ブラジルGPの数日後に、イタリアのカートメーカーであるトニー・カート社と2013年のテストドライバー契約を結んだと報じられていた。
スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』紙は、シューマッハが2013年には実際にカートレースに出場すると報じている。
変速機付きのカート車両で争われるKZカテゴリーに参戦する準備のため、シューマッハは先週イタリアのロナト・サーキットでカートでのテストを行った。伝えられるところによれば、ラップタイムは「非常に良い」ものだったという。
一方、『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』紙が報じたところによると、シューマッハはF1サーキットの設計者としてしられるヘルマン・ティルケを設計担当に迎え、ケルン郊外にカートの世界選手権開催基準に合致する新たなサーキットの建設を発注したという。
かつてカート時代のシューマッハを指導したことで知られるゲルハルト・ノアックはその記事の中で次のように述べている。
「われわれはヨーロッパでも最高のサーキットを建設するよ」
さらに、ティルケもこれを認め、次のように続けている。
「その計画はもう準備が整っている」