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井原慶子、日本人で初めてFIA最高評議機関の委員に

2013年01月29日(火)23:36 pm

2012年は世界最高峰の耐久レースWEC(世界耐久選手権)へ女性として唯一フル参戦した井原慶子が、4輪モータースポーツの統括団体FIA(国際自動車連盟)のウーマン・イン・モータースポーツ評議会(FIA WMC)で委員に選出された。31日(火)にはパリのコンコルド広場にあるFIAにて、第1回会議へ出席する。

FIA WMCは、FIA会長ジャン・トッドの肝いりで昨年に始まった評議会。FIAにいくつか存在する評議会の中でも最高レベル評議機関であり、このレベルの評議会で日本人ドライバーが委員になるのは井原が初だという。

昨年のWEC富士戦において、井原は複数のFIA関係者と会談。その後、FIA側から委員になるよう要請があり、日本のモータースポーツを統括するJAF(日本自動車連盟)も推薦したことから、昨年12月にトルコのイスタンブールで行われたFIA評議会で正式にFIA WMC評議会委員日本代表に選ばれた。

FIA WMCは、WRC(世界ラリー選手権)への参戦経験もある女性ドライバー、ミシェル・ムートンが会長を務めているほか、ザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンも参加しており、非常に影響力が大きい。

今回の会議では、若手の女性ドライバーの育成のほか、ドライバー以外でもエンジニア、メカニック、オフィシャルなど女性のモータースポーツ参画を促すプランや、安全環境問題なども議題に上がっているという。

今季のWEC参戦に向け、支援者を探すなど多忙な日々を過ごす中でFIA WMCの会議にも出席する井原は、1回目の会議を前に次のようなコメントを残している。

「女性がモータースポーツで活躍するには、体力の壁のほかにも金銭的・社会的な背景などたくさんの壁を乗り越えなければ活躍できないということを体験してきました。今まで世界のたくさんの国のモータースポーツシーンで育ててもらい、たくさんの方がたの応援のおかげで世界選手権まで参戦できるようになったので、これからは今までの経験をもとにクルマ文化やモータースポーツの発展に貢献できればと思っております」

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