NEXT...F1開催スケジュール

フェラーリ本社でF1トップ会談

2013年01月28日(月)18:57 pm

レッドブルのチーム代表のクリスチャン・ホーナーがフェラーリ本社を訪れていたのは、レッドブルの最高技術責任者、エイドリアン・ニューイのフェラーリ移籍について話し合うためではなかった。

レッドブルのチーム代表が、かの有名なフェラーリ本社で目撃されるや否や、うわさ好きなイタリア人たちが憶測を始め、最終的には各国のメディアまでが騒ぎ立てる始末となった。

ドイツ人の記者ミハエル・シュミットによると、実際のところマラネロのフェラーリ本社を訪れていたのはホーナーだけではなく、F1の最高権威であるバーニー・エクレストン、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュ、そしてメルセデスAMGの非常勤会長で元F1王者のニキ・ラウダといった顔ぶれが一堂に会していたのだという。

フェラーリからは社長のルカ・ディ・モンテゼモーロが出席して行われたこの会合では、いまだに完全な合意に至っていない2013年のコンコルド協定について話し合いがもたれた。コンコルド協定とは、F1チーム、統括団体のFIA(国際自動車連盟)、F1運営会社などで結ばれる協定。F1の商業権や運営方法、利益分配などが規定されており、内容は非公開だ。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、これまでコンコルド協定で合意されているのは財政に関する事柄1つのみで、それには各チームがF1の収益の60%を分配するという事と、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、そしてメルセデスAMGといったトップチームはその中でも大きな割合が分配される事が含まれている。

また、FIAは4,000万ドル(約36億円)の取り分を要求しているが、合意には至っていないため、協定の合意やルール施行のプロセスは宙に浮いたままだ。

議論の的となっているのはコスト管理の問題で、小規模チームが予算制限の設定を要求しているのに対して、大規模チームは予算制限に対して明らかに消極的であることがこの状況を長引かせている。

シュミットはこの状態について「合意に至らない限り、法的には空白のままだ」と伝えた。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック