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中嶋一貴が初の年間王者 フォーミュラ・ニッポン最終戦で女神が微笑む

2012年11月04日(日)19:11 pm

11月4日(日)、秋晴れの鈴鹿サーキットで開催されたフォーミュラ・ニッポン第7戦、最終レースで中嶋一貴(ペトロナス・チーム・トムス)が予選9番手から追い上げて優勝、自身初の年間王者タイトルを自らの力で獲得した。

■年間チャンピオン争いは5人。ボーナスポイントで熾烈(しれつ)な王者争い
年間チャンピオンを5人で争うフォーミュラ・ニッポン第7戦は、1年の最後のレースとして特別に午前と午後に2レース開催された。
最終戦でチャンピオン争いをする5人の年間ドライバーズ・ランキングは次の通り。
1位38p 中嶋一貴(トムス)
2位37p 塚越広大(ダンデライアン)
3位33p アンドレ・ロッテラー(トムス)
4位32p 伊沢拓也(ダンディライアン)
5位31p J.P.デ・オリベイラ(インパル)

最終戦は、2レース制でボーナスポイントが採用された。
予選Q1のトップは、決勝第1レースのポールポジションと1点が追加され、予選Q3のトップは決勝第2レースのポールポジションと1点が追加される。
また決勝の第1・第2レースともにハーフポイント制となり、優勝者にだけは通常の半分の5点+ボーナス3点の合計8ポイントが与えられるため、年間チャンピオン争いを熾烈(しれつ)にさせた。

■第1レースの勝者は伊沢。同点で年間ランク2位に浮上
午前に行われた第1レース、年間ランク4位で予選2番手からスタートした伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンデライアン)が優勝した。2位に松田次生(インパル)、3位は塚越だった。

その結果、年間ドライバーズ・ランキングでチームメート同士の伊沢と塚越が計40ポイントで並ぶが、レギュレーションにより年間で良いレース結果が多い塚越がランク1位となった。ランク3位には12位でゴールした中嶋一貴が計38pのままの2ポイント差、ランク4位には5ポイント差のロッテラー、5位に6.5ポイント差のJ.P.デ・オリベイラとなった。

スポット参戦で注目を集めている佐藤琢磨は、スタート前のフォーメーションラップでエンジンストールしてしまい、最後尾18番グリッドからのスタートとなってしまったが、直後の決勝スタートでもエンジンがストールし、いきなりの戦線離脱、17位でゴールした。

■第2レースは9番手から追い上げた中嶋一貴が逆転優勝。初の年間王者に輝く。
年間ドライバーズ・タイトルがかかった第2レースは、予選9番手からの大逆転で中嶋一貴が優勝した。第1レースは逆転劇のための序章でしかなかったと思うような感動のフィナーレとなった。

第2レースを予選11位からスタートした佐藤琢磨は10位で完走している。

■勝利の女神は中嶋一貴にほほ笑む。初の年間チャンピオン獲得
F1で世界と戦い、WEC(世界耐久選手権)富士6時間耐久で優勝したばかりの中嶋一貴が、フォーミュラ・ニッポン初の年間チャンピオン獲得となり、表彰台で喜びを爆発させた。
父である中嶋悟とは常に比べられてきたが、とうとう父に並ぶ全日本のタイトルを手にした一貴は、感無量の様子だった。

また年間王者の中嶋一貴には、3つのトロフィーと賞金500万円が贈られ、第2レースでの優勝賞金200万円と合わせて、この日だけで700万円を獲得している。

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