先月メルセデスAMGの非常勤役員に就任したニキ・ラウダであるが、自分の存在がチーム代表ロス・ブラウンの立場を危うくすることはないと強調している。
ラウダの役割はドイツ自動車メーカーであるメルセデスと、イギリスに本拠地を置くメルセデスAMGの橋渡しを務めることであり、ドイツ紙『Bild(ビルト)』に対してラウダは次のようにコメントした。
「仕事は既に始まっている」
「ロス・ブラウンと綿密に連絡を取り合っている。現在の問題が何なのかを把握したい」
そうは言うものの、ブラックリーにあるメルセデスAMGの本拠地へ、ラウダが既に3度訪問していること、同チームからF1に復帰したミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)の復帰劇が失敗ととらえられていることもあり、ブラウンの後任としてラウダがチーム代表に就任するとのうわさもささやかれている状況だ。
しかしラウダ自身は、ブラウンとは「良好な関係」を築いていることを主張。ブラウンの将来について質問されたラウダは、「一切ない。話し合いさえ行われていない」とした上で、次のように続けた。
「ロスは危機的状況などに陥ってはいないし、今後もない。彼はボスなんだ」
「私は監査役の代表でしかない。すべてを調べ上げ、“何が強みで何が弱みなのか”を問いかけないといけないね」