セバスチャン・ベッテル(レッドブル)はミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)に匹敵するだけの記録を残すことができる。こう語ったのはF1の最高責任者バーニー・エクレストンだ。
2010年、2011年と2年連続でF1チャンピオンに輝いたベッテル。ここ数戦におけるベッテルの速さは目を見張るものがあり、今回のインドGPでもポールポジションから優勝を果たし、4戦連続優勝を達成した。
ベッテルと同じくドイツ出身のティモ・グロック(マルシャ)はこう語る。
「ベッテルのハットトリック(3年連続世界チャンピオン)は目の前だ。またF1におけるキャリアの中で、彼は7回あるいはそれ以上のタイトルを獲得する力があると思うよ」
ちなみに今シーズンでの引退が決まっているシューマッハは、通算91勝、7度のF1チャンピオンという最多記録を保持している。そしてベッテルは、今回のインドGP優勝で通算26勝目となった。もし今年ベッテルがチャンピオンになれば、F1史上最年少で3連覇を果たすことになる。
グロックはインドの日刊紙『Deccan Chronicle(デカン・クロニクル)』に対し「彼(ベッテル)は才能にあふれていて、集中力とハングリー精神をも持ち合わせている」と前置きをしたうえで、次のように続けた。
「このままでいけば、彼がシューマッハと同等あるいはそれ以上になったとしても何らおかしくはないよ」
ベッテルの友人で、一緒にゲームをする仲でもあるエクレストンも、ベッテルがシューマッハと同様の成功への道を進んでいると話した。
『Gardian(ガーディアン)』のインド版に対し、エクレストンは次のように語っている。
「このスポーツにおいて、ミハエル・シューマッハが達成したことをセブ(ベッテルの愛称)が成し遂げられない理由がない」
「それにセブのライバルたちは、ミハエルが相手にしていた者たちよりもずっと手ごわい。彼は正直者であり、それに献身的だ。才能にもあふれている。自身の力を最大限に引き出せることは疑いようもないだろう」