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ピック、マルシャ発の新たなF1難民になることを「恐れていない」

2012年09月29日(土)12:13 pm

シャルル・ピック(マルシャ)は、以前までマルシャに所属していた先輩F1ドライバーたちのように、F1の世界から遠ざかってしまうことを「恐れていない」と主張している。

ピックは潤沢(じゅんたく)な資金援助を得て、今年マルシャからF1デビューを果たした。ピックがやって来る前の2010年にはルーカス・ディ・グラッシ、そして2011年にはジェローム・ダンブロシオがそれぞれティモ・グロックのチームメートとしてマルシャからF1に参戦していた。尚、ディ・グラッシが参戦していた2010年は、まだヴァージンのチーム名であった。

ダンブロシオはロータスのリザーブドライバーとなるためにマルシャから離脱。そのダンブロシオが今年の第13戦イタリアGPで、1戦出場停止処分を下されていたロメ・グロジャンの代わりにロータスからレースに参加していたのは記憶に新しいところだ。

もう一方のディ・グラッシは現在ピレリのテストドライバーを務めているが、ツーリングカー選手権へと活躍の場を移すようだ。

「僕はルーカス・ディ・グラッシやジェローム・ダンブロシオがたどったシナリオを(経験することを)恐れてなんかいない」とピックはオランダ誌の『Formule 1(フォーミュレ・ワン)』とのインタビューで述べている。

「僕にやれることは、できる限り懸命に働いて、ベストを尽くすことだけだ。今年の終りに何が起こるかは見守ることにするよ」

現在パドックに流れている有力な説によると、ピックは家族の企業から多額の資金援助を携えて、2013年はケーターハムへ移籍するという。ちなみに、ピックの家族が営んでいるのは、ヨーロッパでも有数の物流企業であるグループ・シャルル・アンドレだ。

そして、ピックが抜けた後のマルシャのシートを引き継ぐのは、ピックと同様に強力な資金援助を取り付けている、GP2(F1直下のレースカテゴリー)のドライバー、マックス・チルトンとなる可能性がある。チルトンの父親は多国籍間で保険事業を展開しているエーオンの副会長だ。

しかし、ピックはマルシャ残留の可能性も否定していない。

「他のいくつかのチームと比べると、(マルシャの規模は)明らかに小さい。だけど、僕はとても順調に進歩しているし、(チームと)一緒に成長するために働くのはいいものだよ」とピックはマルシャに対しての愛着も口にしていた。

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