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メルセデスAMG、若手テストで「トリプルDRS」をテスト

2012年09月13日(木)9:06 am

メルセデスAMGは、新しいシステム「トリプルDRS」を若手ドライバーテストが行われているマニ-クール・サーキットで試した。

今シーズン、メルセデスAMGは「ダブルDRS」を開発して注目を集めた。これは、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)と連動する吸入口から空気を取り入れ、それをフロントウイングへ流してスピードアップを図る技術。車体に設けられた穴から取り入れた空気をウイングに流すこの手法は、2010年に流行し、2011年から禁止となったFダクトに類似しているが、DRSと連動しているために使用禁止を免れている。

DRSを利用して直線スピードを稼ぐというアイデアは、ほかのチームも開発に取り組んでおり、特にロータスはここ数戦、独自のダブルDRSをテストし、実践投入を目指している。

これに対してメルセデスAMGは、ベルギーGPが行われたスパ・フランコルシャン・サーキットで、ダブルDRSを改良した「トリプルDRS」と呼べるような新システムをテストしていたようだ。

スパで、どのような仕組みなのかと聞かれたメルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、にやりとして「ご想像にお任せする」と答えたのみだった。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の解説によると、このシステムは、異なる3か所で同時に空気抵抗を減らせる働きがあり、マシンのフロントとリアの両方で機能するという。

「スパでもマニ-クールでも、システムは不完全だった」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。

11日(火)からマニ-クールで始まった若手ドライバーテストには、フェラーリ、メルセデスAMG、フォース・インディアの3チームが参加。メルセデスAMGは、テストドライバーのサム・バードがステアリングを握り、コアンダ効果(水や空気といった流体は触れた物体に沿って流れていくという流体力学の原理)を利用した新しい排気周りのデザインも投入している。

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