ペレスのフェラーリ加入のうわさがさらに加速
セルジオ・ペレス（ザウバー）はイタリアGPが開催されていた週末に体調不良に見舞われていたが、見事に2位表彰台を獲得した。これには辛口なコメントをすることで知られている元F1王者のニキ・ラウダも珍しく感嘆（かんたん）したようだった。
「脱帽だよ、セルジオ。信じられないような仕事をやってのけたね」と現役時代に3度F1を制したラウダは、12番手からスタートし、表彰台にまで上り詰めたペレスを称賛した。
これで今シーズン3度目の表彰台となったペレスのパフォーマンスは、来年はザウバーからフェラーリへと移籍するのではないかという一連のうわさに、たちまち火を付けた。
フェリペ・マッサ（フェラーリ）だけではなく、フェラーリのエース、フェルナンド・アロンソまでも追い抜き、レースの最後までトップのルイス・ハミルトン（マクラーレン）を猛追したイタリアGP決勝でのペレス活躍を考えると、フェラーリに加入する準備は確かに整ったように思える。
だがペレスは9日（日）、「分からないね」とためらいがちに語った。
現在ペレスが所属しているザウバーの代表であるペーター・ザウバーもこのうわさに関して触れることはなく、「そのうち分かるだろう」と『Sky（スカイ）』局に語った。
ザウバーのモニシャ・カルテンボーンCEO（最高経営責任者）は「いずれ来シーズンの（ドライバーの）発表は行います。数か月前と同様に落ち着いていますよ」と付け加えた。
一方、フェラーリのチーム代表のステファノ・ドメニカリは「現時点では、（フェラーリが主宰するドライバー・アカデミーの一員である）セルジオ・ペレスに関する一切の情報を出すことはできない。彼は間違いなくいいレースをしたね」とうわさに関連する情報をシャットアウトしつつも、ペレスに賛辞を贈っていた。
2日前、ペレスはF1の公式ウェブサイトに対して「決断を下す時はある。そして、当然それは段々と近づいて来ているよ」と述べていた。
