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ライコネンがマッサの後任最有力? 可夢偉の名も

2012年07月31日(火)5:15 am

29日(日)のハンガリーGP決勝で復帰後の初優勝を目指して気合の走りを見せたキミ・ライコネン(ロータス)。惜しくも勝利を逃して悔しさをにじませたライコネンが、フェラーリに復帰するとのうわさがハンガリーのパドックを駆け巡った。

うわさの発端となったのはフェラーリのチーム代表を務めるステファノ・ドメニカリの発言だ。ドメニカリは『MTV3』の取材に対し、フェラーリの現ナンバー1ドライバーであるフェルナンド・アロンソと、2007年にフェラーリでチャンピオンになるも2009年末にチームを離れたライコネンに「多くの類似点がある」と話したのだ。

「今週末(ハンガリーGP)のパドックでは、フェリペ(マッサ/フェラーリ)が来シーズンのシートをすでに失ったという話でもちきりだった」と『Sky』に語った元F1ドライバーであるマーティン・ブランドルの言葉を裏付けるように、フェラーリがマッサとの契約更新オプションを行使しなかったことが報じられている。

『Sunday Times(サンデー・タイムズ)』は、マッサの後任候補として考えられるドライバーの中で最も有望なのはライコネンだとするフェラーリ関係者の発言を伝えた。

このフェラーリ関係者は、後任はマッサを超えるドライバーである必要はないと明かしている。セルジオ・ペレス(サウバー)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、ヘイキ・コバライネン(ケーターハム)、小林可夢偉(ザウバー)、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)などの名前が挙がっている。

「キミ(のフェラーリ復帰)はとても素晴らしい案だろうね」

「キミは速くて、経験豊富で、政治的でなく、今シーズン末で(ロータスとの)契約が切れる。フェルナンドも、キミがチームメートになることを問題視しないだろう」とこのフェラーリ関係者は語った。

しかし、『BBC』のF1主任記者のアンドリュー・ベンソンは、非常に信頼の置ける人物からの情報として、ライコネンのフェラーリ復帰のうわさは「くだらない」と伝えている。

ライコネンのフェラーリ復帰を「素晴らしい案」だと話した関係者も、その案が現実のものになるには大きな障害があると明かした。その障害とはフェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロだとイギリスのマーク・ヒューズ記者は解説する。

2009年末にライコネンが契約を1年残しながらフェラーリを去った際、ライコネンとモンテゼモーロ会長の関係は決していいものではなかったと言われている。そのため、モンテゼモーロ会長がライコネンのフェラーリ復帰には大反対するとみられ、ライコネンも自分から頭を下げて再びモンテゼモーロと共に戦うつもりはないだろうというのだ。

ハンガリーGP決勝で、優勝したルイス・ハミルトン(マクラーレン)を1秒差まで追い詰めながら2位に終わったライコネンは当時の状況について、「僕は(フェラーリに)悪い感情はないし、チームといい時間を過ごせたっていつも言ってるよ」とフェラーリとの不和を否定し、こう続けた。

「F1ではこの先何が起こるかわからないけど、僕は今の状況に満足だよ」

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