マルシャの女性テストドライバー、マリア・デ・ビロタが3日(火)の午前中に行われたテスト走行でクラッシュし、病院へ搬送されたが、危険な状態が続いていると報じられている。
デ・ビロタは、イギリスのダックスフォードにある飛行場でティモ・グロックやシャルル・ピックによってレースに使われているマルシャのF1カーで直線空力テストを行っていた。
マルシャF1チーム声明文によれば、事故はデ・ビロタの最初のインストレーション走行(クルマが正常に動作するかをチェックするための走行)の最後のほうで起きた模様で、「テスト支援のために用意していたトラックに衝突した」とされている。
また、声明文には「マリアは病院へ搬送された。彼女の状況についての診断が出次第、改めてまたお知らせする」との記述が付け加えられている。
『BBC』は、救急隊広報官のコメントを引用しつつ、元F1ドライバーのエミリオ・デ・ビロタを父にもつマリアは「生命が脅かされるほどの傷を負っている」と報じている。
『BBC』のケンブリッジシャー地区担当リポーターであるクリス・マンは、マリアの運転するクルマは「突然加速して」トラックの後部へ突っ込んでいったとし、次のように続けている。
「私が立っている場所からは、ヘルメットがかなりの衝撃を受けているように見えた」
また、警察の広報担当官も「ドライバーはかなり深刻な怪我を負ったようだ」と語っている。