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MotoGP第7戦予選、ストーナーがポールポジション獲得

2012年06月30日(土)8:18 am

2012年のMotoGPも前半1/3を終え、いよいよ中盤戦にさしかかる。今回の第7戦オランダGPから第9戦までは3週連続開催となるため、体力と集中力をハイレベルで維持することが肉体的精神的に厳しい三連戦を乗り切る重要な鍵になる。

第7戦の舞台オランダのアッセンサーキットは不安定な天候に悩まされることが多く、温度条件も低い場合が多いために、タイヤ選択は前回シルバーストーンと同一スペックの供給になっている。2006年の大改修後、コースレイアウトは右12左6のコーナーから成る全長4542mのコンパクトな構成だが、高速で切り返すコーナーなどが多く、平均速度は昨年実績で172.630km/hと非常に高く、全18戦中でも屈指の高速コースだ。

土曜午後1時55分から始まった予選では、“ダッチウェザー”と呼ばれる当地独特の移り変わりやすい天候に悩まされる1時間になった。セッション途中で雨が降り始め、全選手が一度はピットへ戻って様子を見たものの、路面が乾き始めた残り5分の段階で全選手がタイムアタックを開始。それまで中盤順位に沈んでいた2011年王者のC・ストーナー(レプソル・ホンダ)がトップに躍り出て、今季3度目のポールポジションを獲得した。チームメイトのD・ペドロサが、ストーナーから0.015秒差の2番グリッド。ランキング首位のJ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)は、フロントロー3番グリッドスタートで、明日の決勝で4連勝目を狙う。CRT勢の最上位は、4列目12番グリッドのR・ド・プニエ(パワーエレクトロニクス・アスパル)だった。

午前中のフリープラクティス3回目もセッション途中で降雨に見舞われたが、幸いにも路面がひどく濡れることはなく、全選手がスリックタイヤでセットアップの積み上げを継続した。レイアウト的に高速コーナーが多い特徴から、フロント用タイヤの選択に関しては、ほぼ全選手がブレーキング時の安定性に優れる硬め選択肢のミディアムコンパウンドを好んで装着した。一方、リア用タイヤについては、エッジグリップに優れる柔らかめ選択肢のミディアムソフトコンパウンドを好む選手と、耐久性で優る硬め選択肢のミディアムコンパウンドを好む選手に大きく分かれた。

明日の決勝日は、現地時間の午前9時40分(日本時間午後4時40分)にウォームアップ走行が行われ、レースは現地午後2時(日本時間午後9時)にスタートし、全26周で争われる。

山下伸一-株式会社ブリヂストン モータースポーツタイヤ開発部長
「今日の予選は手に汗握る内容で、昨日同様に今日の予選も、特に上位陣は非常にラップタイムが接近したセッションになりました。明日のレースも、激しい戦いになることが予想されます。予想どおり今日は雨が降りましたが、ここは路面の乾きも早く、2012年用タイヤの優れたウォームアップ性能とも相まって、予選最後の5分間は非常に緊迫したタイムアタック合戦が繰り広げられました」

「柔らかめのリアタイヤと硬めのフロントタイヤという組み合わせは、リアのグリップとフロントの安定性という意味で、予選のタイムアタックに最適な組み合わせです。しかし、明日の決勝では、硬めのフロントタイヤに対してリアタイヤの選択は硬めと柔らかめに二分されることになるでしょう」

今回の供給タイヤ:
[スリック]
フロント-ソフト、ミディアム/リア(左右非対称)-ミディアムソフト、ミディアム
[ウェット]
ソフト(メイン)、ハード(予備)

(ブリヂストンのプレスリリース)

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