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ザウバー代表、自らの引退計画を見直す

2012年06月30日(土)10:19 am

第一線から退くことを念頭に置いていたザウバー代表のペーター・ザウバーだが、その考えが少しばかり変わったようだ。

ザウバーはここ数年の間、幾度となく「70歳になってもヘッドフォンをつけてピットウォールに座っていたくない」と公言してきた。2012年のシーズンが終了する前に、ザウバーは69歳を迎える。

現在、ザウバーは自身が引退した後のチームの基盤作りに勤しんでおり、すでにザウバーチームの株式の3分の1を次期チーム代表のモニシャ・カルテンボーンに譲渡し、息子のアレックス・ザウバーもチームの重要な役職に起用している。

「少なくとも、財政的な意味でチームに安定をもたらすことができるまでは、私はチームにとどまり続けるだろう」とザウバー代表は昨年発言していた。

そして、「チームを安泰した地位にまで戻すための舵取りをしたいんだ。そしていい水準にまで持って行きたい。それが成功したら、私の使命は完了だ」と自らの任務を述べていた。

ザウバーチームは2006年から2009年までの間は、ドイツの大手自動車メーカーのBMWの傘下でF1に参戦していた。しかし、2009年シーズンの終了と共にBMWはF1から撤退し、再び小規模なプライベートチームとして戦うことになった。2010年はクルマにスポンサーロゴがほとんど入っていない状態だったが、現在は2011年からチームに加わったセルジオ・ペレスが、母国メキシコからの潤沢な資金援助をもたらしている。さらに、2012年仕様車のC31の競争力は高く、今シーズンは表彰台にも上るようになった。

だが、良好なチーム状態であるにもかかわらず、ザウバー代表は引退宣言を撤回するかもしれない。

オーストリアのテレビ局『Servus TV(セルブス・TV)』に出演した際、話題が70歳での引退について触れると「(引退の)明確な日程はまだハッキリしていない」とザウバー代表は語っていた。

引退に伴う苦難のことを考えたすえ、結局第一線に立ち続ける人生の方が性に合っているかもしれないと述べ、「単にテレビでレースを観戦することほど最悪なことはないよ」と笑った。

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