ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

F1ロンドンGP開催に向けてCG映像公開

2012年06月29日(金)23:49 pm

ロンドン市街地中心でのF1開催が夢物語ではなくなるかもしれない。イギリスGPのタイトルスポンサーを務める大手銀行のサンタンデールがPRイベントを開催し、ロンドンGPの予想CG映像を公開した。

サンタンデールが制作したロンドンGPのコンセプトフィルムは、28日(木)にロンドンのイギリス王立自動車クラブで公開された。イベントには、F1の最高責任者バーニー・エクレストンはじめ、制作に関与し、出演もしているマクラーレンのイギリス人ドライバー、ルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンも出席した。

エクレストンは、ロンドンでのF1は「壮大なもの」になるだろうと述べた。またハミルトンは、想定されているコースを「史上最高」とほめたたえている。

ロンドンオリンピックの開幕を目前に控えて世界中の注目を集めているロンドンだが、毎年夏には、ウィンブルドンテニスや競馬のロイヤルアスコットなど、世界中にファンを持つスポーツイベントが目白押しだ。F1イギリスGPはシルバーストン・サーキットで開催されているが、ロンドンの名所を背景にF1が走ったらどうなるかを形にしたのが今回のCG映像だ。

「ロンドンGP by サンタンデール」と名づけられたショートフィルムは、実現の可能性を細部まで考慮し、非常に忠実なCGで仮想レースを映像化している。この計画に携わったポピュラスは、大規模プロジェクト設計の専門家で、シルバーストンのリニューアルやロンドンのO2アリーナ、ソチのオリンピックスタジアムなど国際的なイベント施設も手がけている。

シルバーストンの再生にも生かされた専門知識に支えられた詳細な事業計画に、ハミルトンとバトンによるドライバー目線でのアドバイスを組み合わせることによって、ロンドンで開催されたF1の姿が明確にイメージできる作品になっている。

エクレストンは、ロンドンGPについてこう語った。「ロンドンの公道を使ってF1を開催するというアイデアは、私が長年抱いてきたものだ。壮大なものになるだろう。数年前に、(市街地コースとなる)シティ・オブ・ウェストミンスター地区やロンドン市長と合意の一歩手前までこぎつけたのだが、コスト面で小さな問題にぶつかった」

「数年前には、首都をF1が走る姿を見るために50万人以上が詰めかけている。ロンドンGPを望む声は非常に大きい。それはF1チームやスポンサーも同じだと確信している」

想定コースは、コーナー数14、全長約5.1kmで、ハミルトンとバトンは、コースの詳細を詰める際に広範囲にわたって助言してきた。スターティング・グリッドは、トラファルガー広場からバッキンガム宮殿へと続く大通りの「ザ・マル」で、サンタンデール・ストレートで時速280kmに達したあと、バッキンガム宮殿の正面を通過する。特にユニークなのが、トラファルガー広場からザ・マルに抜ける際に、海軍門の狭いアーチを通過する部分だ。CGはナイトレースという想定で制作されている。

CG映像には、観客からの目線だけではなく、コース1周、約1分40秒間のドライバー目線でのバージョンもあり、このコースがドライバーからどう見えるかを体験することもできる。

ハミルトンは次のように話した。「このプロジェクトに夢中で取り組んだし、コースの設計も手伝ったから、僕にとっては走ったことのある場所と同じくらいリアルなものだよ。サーキットのデザインについては、ジェンソンと僕とでシミュレーターを使っていくつか役に立つ助言ができた」

「これだけは言わせてほしい。このコースは史上最高のコースだ。最高に素晴らしい、魅力的なF1レースになるよ」

「ロンドンには世界的なスポーツイベントが目白押しだけれど、そこにこれほどのイベントが加わったら、究極のスポーツ・メトロポリスの称号だって手に入るはずだ」

バトンは次のように話した。「ルイスも僕も、F1にとってイギリスは不可欠な存在だということを強く意識している。イギリスのファンは知識が豊富だし、科学技術にかかわる文化や技術産業にも関心が高い。そういう文化や産業によって、イギリスは地球上のどこよりもレースを変えるような新しいアイデアの源になってきたんだ」

「そのような豊かな織物のなかに、このロンドンでの市街地レースのイメージを付け加えられたらいいよね。僕もルイスと同じ意見だ。この仮想コースを走るのは素晴らしいだろうし、現実のシルバーストンと同じくらい魅力的なものだよ」

ロンドンGPをより説得力のあるものにするため、サンタンデールは、実現可能な計画を作るようポピュラスに依頼した。ピットやパドック、グランドスタンド、ランオフエリアはもちろん、縁石の形や、安全面・医療面を考慮したアクセス路、キャッチフェンスのデザイン、騒音抑制策に加え、ナイトレースのための、1200の投光器を含む3メガワットの照明システムにいたるまで、詳細で広範囲にわたる計画が立てられている。また、観客移動の総合的なプランも立てられており、観客のエントランスはすべて公共交通機関でアクセス可能になっている。

画期的なアイデアとして、ガレージとホスピタリティー・スイートは特注のポッド型で、多目的に利用でき、解体してどこでも利用が可能なものになっている。また、F1レースで排出される二酸化炭素の大部分が、F1マシンではなく、観客がレース会場に移動する際に出るものだということを考えれば、ロンドンの中心でF1を開催するという計画は、環境的に持続可能なイベントだとも言える。

「現在ある都市のなかでイベントを開催することは、ただ地図を手に座ってやるものではなく、もっとずっと高度なものだ」とポピュラスの建築家ジョン・ローズは語った。

「デザインを方向付けた条件が2つあった。刺激的なサーキットにすることと、その中にある象徴的な場所を最高な形で見せることだ」

「われわれがいかに細部にまで配慮したかを示す証拠がある。計画の場所には、2万7,000本もの樹木があると見ているが、このレースで影響を受ける木は1本もないと胸を張って言える」

イベントが開かれたイギリス王立自動車クラブは、2011年に100周年を迎えた歴史あるクラブで、今回のイベントには、世界中のメディアやロンドンの名士らも多数出席し、F1への関心の高さを示した。

画像(C)2012 Getty Images

※CG映像は、のちほど掲載

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック