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ミハエル・シューマッハ、表彰台獲得も将来は不透明

2012年06月27日(水)16:51 pm

先週末のヨーロッパGPにおいて2006年の中国GP以来となる表彰台を獲得したミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)。今回の3位表彰台獲得により、シューマッハの通算表彰台獲得回数は155回(歴代1位)となった。しかしこの結果をもってしても、来年以降の去就は不明確なままである。

確かに今回の表彰台獲得は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)やルイス・ハミルトン(マクラーレン)らが戦列を離れたことも大きく影響した。また過去7度F1王者に輝いたシューマッハにとって、表彰台だけで喜んでいいのかという意見もある。だが今回の表彰台獲得が、シューマッハにとって非常に感慨深いものであったことは疑いようもないだろう。

F1のエンジニアやチームマネジャーとして活躍し、ベネトン時代にはシューマッハと働いた経験もあるホアン・ビラデルプラットによると、祝賀会の間中、シューマッハの目には「涙」が浮かんでいたという。

レース終了後の公式会見においてシューマッハは非常に興奮していたようだ。公式記者会見では、英語での会見後、地元のファンに対して母国語でメッセージを送ることになっている。しかしシューマッハは、それを英語で行ってしまった。ミスに気付いたシューマッハは大笑いをして、「では今からドイツ語ね」と再スタートしていた。

そして、表彰台獲得の瞬間を味わうことこそが、F1復帰を決意した一番の理由かという質問に対しては、「そうだね、この瞬間は何物にも代えがたいものであることは間違いないよ」と返答。さらにこう続けた。

「チームと僕に対する批判があちこちでなされている。特に最近はね。でも今日の結果が、それに対する答えになっただろう。本当に誇りに思う。(チームを含めた周囲の人には)感謝しているし、非常に興奮しているよ」

今回の表彰台獲得は、2013年の契約を考える良いきっかけとなるのではとの問いに対しては、「本当に申し訳ないけれど、その件に関する新しいニュースは何もないよ」と語り、「時間が必要なんだ。どうなるかはすぐにわかるだろう」と付け加えた。

ちなみに過去3度のF1チャンピオンに輝いたニキ・ラウダは、シューマッハがまだまだやれると考えているようだ。

オーストリア紙『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に対して、ラウダは次のように語っている。

「彼のモナコGP予選は、まさに世界クラスの走りだった。そしてバレンシアでも目にしたように、すべての条件がそろえば、彼は今なおトップレベルの速さを見せられるんだ」

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