フランスのポール・リカール・サーキットのボス、ステファン・クレアが明らかにしたところによると、雲行きが怪しくなっているフランスGP復活の結論が出されるまでもうしばらく時間がかかる模様だ。
ニコラ・サルコジ前仏大統領が先日の大統領選で敗北するまで、ポール・リカール・サーキットでのフランスGPと、スパ・フランコルシャンでのベルギーGPを隔年で交互に開催する案は決定したかに思われた。
新政権は目下のところフランスGP復活プロジェクトの見直しとマニ-クール・サーキットでの開催とする代替案を検討中である。しかしクレアは、「ゆくゆくは時間切れになるだろう」と『L’Equipe(レキップ)』紙へ語り、こう続けた。
「9月初旬に結論が出なかったとしても、必要な施設の準備やグランプリの宣伝に時間を充てられる。ただし、9月を過ぎたら状況は一層厳しくなる」
F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の意思決定機関、世界モータースポーツ評議会が2013年のF1カレンダーを発表するのが9月であることから、それまでに決定が下される必要があるのだ。
開催時期に関しては、「気候やサーキット近隣の宿泊施設の状況からみて8月下旬が理想的」としている。
クレアはさらに、ポール・リカール・サーキットとマニ-クール・サーキットによる隔年開催という興味深い可能性も挙げており、「フランスGPが2つ存在してもなんの異論も無い」と発言している。