昨年までウィリアムズに在籍していたルーベンス・バリチェロが、27日(日)にアメリカで開催されたインディ500マイルレースで多額の賞金を手にした。
F1通算326レースに出走という歴代最多記録を持つ40歳のベテランドライバーであるバリチェロだが、今年はインディカーシリーズに戦いの場を移し、シーズン開幕からフルタイムで参戦をしている。そして、今シーズン初めてのオーバルレースとなる有名なインディ500にチャレンジし、新人としては最も上位となる11位でのゴールを果たしている。
これにより、バリチェロは今年のインディ500の“ルーキー・オブ・ザ・イヤー”に輝き、その賞金として33万1080ドル(約2620万円)を獲得した。
バリチェロはレース後に次のように語っている。
「初めて経験するオーバルレースだったけれど、これまで経験してきたレースとはかなり異なるものだったよ」
「トップ10圏内でフィニッシュできなかったのは残念だけれど、これが初めてだったんだから誇りに思えるよ」
ちなみに、このレースに優勝したダリオ・フランキッティは約250万ドル(約1億9800万円)の賞金を手中に収めている。
また、今年のインディ500には、やはりかつてF1で活躍していたジャン・アレジが参戦することでも話題となっていたが、そのアレジの駆るロータスエンジンを搭載したインディカーはあまりに遅く、決勝レースにおいて平均速度をトップドライバーの速度の105パーセント以内に保たなければならないというルールに抵触することとなり、レース開始まもなくの時点で黒旗が振られ失格処分となった。
手ぶらでアメリカを後にすることになった47歳となるアレジはレース後に次のように語っている。
「悔しかったよ。だが、ルールは公平なものだし、インディ500に対して大きな敬意を払いつつここを去るよ」
「また来年戻ってきたいと思っている。今からそのための準備を始めるよ」