NEXT...F1開催スケジュール

F1第5戦スペインGP、レースレポート

2012年05月13日(日)23:13 pm

2012年F1第5戦スペインGPが5月13日(日)、カタルーニャ・サーキット(1周/4.655km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた全66周の決勝で、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)がF1初優勝を果たした。

レーススタート時の天候は晴れ、気温22℃、路面温度は33℃。ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が予選から除外されたため、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)が自身初のポールポジションからスタートしたが、1コーナーへ向けて2番グリッドのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がマルドナードを抜く。その後も1周目は中団グループで激しいバトルが続いた。また、全車がソフト側タイヤでスタートしている。

アロンソがトップに立ったものの、マルドナードもアロンソの背後にぴったりつけ、2周目終了時には両者の差が0.9秒。2周目のラップタイムはマルドナードの方が約0.4秒速かった。9番手からスタートした小林可夢偉(ザウバー)は、ジェンソン・バトン(マクラーレン)に抜かれたものの、セルジオ・ペレス(ザウバー)がコースオフして最後尾に落ちたことから、順位は9番手のままだ。

その後、アロンソとマルドナードのタイム差は1.5秒まで広がり、両者はこのタイム差を維持。そして、8周目終了時に可夢偉が1回目のピットストップ。可夢偉はソフト側のタイヤからハード側へ交換した。9周目にはアロンソのタイムが落ち始め、マルドナードとの差が1.1秒に。そして10周目終了時にアロンソら上位勢がピットへ。マルドナードと3番手のキミ・ライコネン(ロータス)はピットへ入っていない。

マルドナードとライコネンは11周目終了時にピットへ。上位では、ロータス勢とメルセデスAMG勢が1回目のピットストップで再びソフト側タイヤを装着。ほかの上位勢はハード側へ交換した。13周目、1コーナーでミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)がブルーノ・セナに追突してリタイア。シューマッハはステアリングを投げて怒りをあらわにした。セナもガレージへ戻ることなくコース脇にクルマを止めてリタイアした。

14周目終了時、4番手まで浮上していたハミルトンがピットへ。上位勢が1回目のピットストップを終えた段階で、トップ5はアロンソ、マルドナード、ライコネン、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)となった。可夢偉は8番手になっている。

その後、上位勢はこう着状態に。アロンソとマルドナードのタイム差は、20周目終了時に約1.5秒。24周目にマルドナードが2回目のピットストップ。マルドナードは再びハード側のタイヤを装着し、3番手で復帰。そして、ピットアウト直後から第2セクターと第3セクターでベストタイムを更新した。

26周目終了時にアロンソがピットイン。しかし、アロンソは周回遅れのクルマに引っかかっていたこともあり、マルドナードが首位に浮上。アロンソもタイヤはハード側を装着している。また、マルドナードは26周目にファステストラップを更新していた。可夢偉もアロンソと同時にピットイン。次の周にはライコネンも2回目のタイヤ交換を行った。

上位勢のほとんどが2回目のピットストップを終えた30周目の段階でトップ5はマルドナード、アロンソ、ライコネン、グロジャン、ハミルトンとなっている。しかし、ハミルトンはまだ1回しかピットインしていない。可夢偉は8番手につけている。また、2回目のピットストップ後はマルドナードがアロンソよりも速いペースで走り、31周目終了時に両者の差は7.4秒にまで広がった。

33周目、可夢偉がバトンを抜いて7番手に浮上。可夢偉の目の前には、6番手のロズベルグも走っている。36周目にはハミルトンが2回目のピットストップ。ハミルトンはこのままゴールまで走りきる戦略だ。40周目終了時にはロズベルグが3回目のタイヤ交換、次の周にはトップのロズベルグもピットへ入った。また、可夢偉もここでピットへ入り、ロズベルグの後ろ、7番手で戻っている。

アロンソが43周目終了時に3回目のピットストップ。しかし、ここでマルドナードを抜き返すことはできず、トップはまだ2回目のピットストップを行っていないライコネン、2番手マルドナード、3番手アロンソとなった。マルドナードがライコネンにふさがれる中、アロンソはファステストラップを更新しながらマルドナードとの差を詰める。47周目の1コーナーでマルドナードがライコネンを抜いてトップへ。次の周にはアロンソもライコネンを抜いた。

50周目終了時には、アロンソとマルドナードの差がコンマ8秒に。アロンソはホームストレートでDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使える状態になったが、なかなかマルドナードを抜けない。そして59周目終了時には両者の差が1.4秒に広がり、アロンソはDRSを使えなくなった。

61周目、可夢偉がロズベルグを抜いて5番手へ。また、アロンソとマルドナードの差が徐々に広がっていき、63周目終了時には2.4秒に。結局、アロンソはそのままマルドナードとの差を詰められず。マルドナードがF1での初優勝を達成。ウィリアムズにとっては2004年の最終戦以来、約8年ぶりとなる優勝をもたらした。これで今季F1は、5戦を終えた時点で5人のドライバー、5チームが優勝したことになる。可夢偉は5位のままゴールした。2位から10位までの結果は次のとおり。

2位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3位キミ・ライコネン(ロータス)、4位ロメ・グロジャン(ロータス)、5位小林可夢偉(ザウバー)、6位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、7位ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、8位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、9位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10位ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)までがポイントを獲得した。

【結果】F1第5戦スペインGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第5戦スペインGP決勝の結果

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック